土方歳三と樋口一葉が艶姿“鬼あし”プロジェクト
(2008年9月)

2008年9月30日 (火) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸毅機“口一葉@鬼あし探偵
 まっ!病気で寝込んでいる土方歳三さんの身の回りの世話を、女の旅芸人が、それって、小説や映画のシーンでよくあるパターン、女と男の色事の馴れ初めよね。ちょいと、妬けるわね、その旅芸人さんにゃぁ、あ〜あ、変ね、あたしも体が熱くなって来たわ。そうか、子供と言っても、もう十歳で、おまけに色白で切れ長の目、男前の歳三さんなら、十分に大人の女を蕩けさす、色気ってあったよね。

2008年9月29日 (月) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸毅粥‥敲歳三@鬼あし本舗
 へ、一葉さんは、石田散薬の造り方を、よくご存知だ事。そうさ、子供のあっしに取っちゃぁ、散薬造りの指図は、一世一代の働きの場、男の意気地と才覚の見せ処なのさ。でもね、子供は子供さ、あんまり張り切りすぎたものだから、薬造りが一段落となると、決まって、熱が出て腹の調子が悪くなって、数日寝込んだものさ。で、寝ている為兄いの離れに、昔から出入りの女旅芸人が、看病よろしく、身の回りの世話をしてくれてたんだ。

2008年9月28日 (日) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸毅魁“口一葉@鬼あし探偵
 その噺、土方歳三さんが、子供の頃から、家伝の石田散薬を造るのに、責任ある立場にあって、多くの働き手をテキパキと指図した、って事は、司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」を読んで、よ〜く知ってるわよ。真夏の真っ盛りに、淺川の川原で原料となる、何ていったか忘れたけど、植物を採集して、それを、裂いて、干して、砕いて、煎じて、それで薬になった、ってんでしょ。

2008年9月27日 (土) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸毅押‥敲歳三@鬼あし本舗
 へ〜え、一葉さんも、なかなか隅に置けないやね、隠れんぼの最中に、男の子の手を握るなんて。まあ、あっしの色始めも、似たような事から、おっぱじまった。昔の事だ、10歳にもなると、家の内じゃ働き手の一部、家業を手伝う事もあった。まあ、あっしは、家じゃ百姓仕事は手伝わなかったが、家業で薬屋をやっていたから、薬の製造販売にゃ、興味があったせいか、10歳の頃には、けっこう、責任ある役割を担ったものさ。

2008年9月26日 (金) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸毅院“口一葉@鬼あし探偵
 ん〜ん、土方歳三さん、それって、単に匂いをかぐ鼻が良い、って事なの。で、10歳前後の頃なら、あたしにも覚えがあるのだけれど、ほら、近所の男の子と女の子が、たまに一緒になって、隠れんぼをした時、たまたま、可愛いい男の子と同じ処に隠れた事があってさ、二人で、じ〜と息を殺して隠れていると、男の子の心臓の鼓動が高くなってね、おまけに、顔が上気して、よけいに可愛く見えたのよね。それで、手をそっと延ばしてね、男の子の手を握ったのよ。

2008年9月25日 (木) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸毅亜‥敲歳三@鬼あし本舗
 へ!後生と来たね、一葉さんよ。まあ、年端の行かぬ娘っ子を誑かす、ってのは、あっしの悪い癖なんだが、あっしはね、誰彼なしに誑かす、ってもんじゃなく、何て云うか、一葉さんも感じた女の疼きが、分る、匂うのさ。で、匂った疼きにも、良し悪し、好き嫌いがあってさ、高貴で優雅、たおやかな疼きの匂う女が好き、なのさ。で、この匂いを感じたのが、まあ、10歳前後、あっしにも、色気の花が咲き始めた、って事さ。

2008年9月24日 (水) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸苅后“口一葉@鬼あし探偵
 ええ、何よ、永遠の乙女の一葉さんに、男女のどう云う振る舞いが、色始めか、白状しろ、ての!憎い、憎いね、土方歳三ってのは、こういう、モノの云い方で、女を誑かしてたのね。ああ!何か、体の奥から、熱い疼き?悶え?みたいな、変なモゾモゾする震えが湧いて来たじゃん。ねえ!勘弁から、女の私に色始めのいろはを、云わせないで、後生だから、歳三さん、教えてよ。

2008年9月23日 (火) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸苅検‥敲歳三@鬼あし本舗
 まま、一葉さん、抑えて、抑えて、貴方はあっしの色事の噺となると、何かこう、やけに、積極的って云うか、大胆な物云いになるようだね。じゃ、よござんす、お言葉に甘えて、あっしの色始めを、ご紹介しますが、そもそも、一葉さんの頭の中に浮かんでいる色始め?ってのが、具体的に男女のどう云う間柄、振舞いを指すのか、こいつを、一丁、一葉さんよ、はっきり云ってくんないか!

2008年9月22日 (月) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸苅掘“口一葉@鬼あし探偵
 そうか、10歳前の男の子が、ポツンと離れで一人、おまけに色白で、子供ながら女好きのする容姿、そこへ、たまに遊びに来るのが、玄人から素人に至る幅の広い女たち、まあ、昔の事だから、10歳前でも、子供はずいぶんと大人びていて、となると、あったのだろうね、色始めの儀式って云うか、土方歳三さんのイタ・セクシャリスが、ええ、この色男、白状ちゃいな!

2008年9月21日 (日) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸苅供‥敲歳三@鬼あし本舗
 さあ、どうだか、でもね、この船着場の一件依頼、為兄いと悪ガキどもが、どう云う訳か仲良くなっちまって、あっしの役割だった、兄いの盲人ガイドを、悪ガキ達が交代でするようになって、早い話が、あっしは為兄いの杖の役割が用なし、って訳さ。となると、金剛寺の寺子屋にも足が遠くなってね、兄いのいない離れで、ポツンと一人で過ごす事が多くなった。まあ、八つ九つの頃さ。で、その離れに、たまに遊びに来るのが、子守の娘から旅芸人の女、幅の広い女たちだったのさ。

2008年9月20日 (土) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸苅機“口一葉@鬼あし探偵
 まあ、確かに、あの新撰組のオリジナルメンバーの顔ぶれは、間違いなく、一人でも人を殺せる御仁ばかり、それが、数人集まって、天下御免の殺人集団、泣く子も黙った武闘派が誕生した、って按配さ。で、その新撰組の誕生シナリオは、多摩の石田で、子供の頃から女誑しって云われた、小心者の土方歳三が、為兄さんから教えられた喧嘩術に種明かしがある、って訳なんだ。

2008年9月19日 (金) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸苅粥‥敲歳三@鬼あし本舗
 そ!それなんだ、一葉さんよ、為兄いが、年端も行かぬ、あっしにね、いつも云ってたのが、その言葉さ、「一人じゃ何にも出来ない奴が、何人集まったって、何にもできねえ。いいか、歳よ、だから、人を集めるときは、一人でも何かできる奴を集める。何かできる奴が何人か集まると、世の中に、こいつができる、って言い切れる、それが、お前の役割さ」ってね。まあ、ガキの頃は何を云ってるのか、さっぱり分らなかったけどね。

2008年9月18日 (木) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸苅魁“口一葉@鬼あし探偵
 きゃ!まさしく、東映の時代劇じゃん、カッコ良かったんだろうね、その時の為兄さんは、おまけに、盲人さ。見えない目だから、見えた、何か勝負ってのか喧嘩の綾、ってのが、見えたんだろうさ。まあ、伊達に歳は喰っちゃぁいねえ、って寸法さ。最近、この手の御仁が、いないのよね。歳だけ喰って、一人じゃ何にもできない、何をするにも、人を集めて、ああでもない、こうでもない、と、まあ、愚痴たって、仕方ないけどさ。

2008年9月17日 (水) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸苅押‥敲歳三@鬼あし本舗
 まあ、落とし前ってたって、悪ガキ相手のこったから、手打ちで一杯って訳でもねえが、いやね、あっしも、あん時は、為兄が、どうやって落とし前を付けたのか、煙に撒かれたような具合で、よくは、覚えていないのさ。ただね、悪ガキ相手に、殴り合いの喧嘩はしていない、やつらとあっしらが、向かい合って、悪ガキどもが、何か云おうとした、その時さ、為兄いが、見えない目で何を見たのか、たった一言を、大喝したのさ。

2008年9月16日 (火) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸苅院“口一葉@鬼あし探偵
 そうか、多摩は石田の暴れん坊、為兄さんが土方流儀の喧嘩の仕方を実演した、カッコ良いじゃん。あたしも、思い出すわよ、昔の東映の時代劇映画で、若様侍姿の大川橋蔵と町娘姿の美空ひばりが、多数のならず者を相手に、気風の良い啖呵を切って、ばったばったとやっつけた、そんなシーンだったの?でもね、相手は悪者だと言っても、所詮は洟垂れ小僧の烏合の衆だろ、一体全体、どういう、落とし前になったのか、興味津々よ!

2008年9月15日 (月) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸苅亜‥敲歳三@鬼あし本舗
 そうさ、あっしも驚いたさ。なにせ、深窓のご令息さ、それまで、近所の小汚い悪ガキなんぞとは遊ぶ事もなかった。まあ、あっしにとっちゃぁ、鼻水たらした小汚い悪ガキなんてのは、云って見りゃ、多摩のエイリアン、やたら、見た目が怖そうで、なにをどう扱えば良いか、かいもく見当もつかねえさ。で、あしいのそんな様子を見越して、為兄いが、土方流儀の喧嘩の仕方、ってのを、実演してくれた、って訳さ。

2008年9月12日 (金) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸械后“口一葉@鬼あし探偵 
 え!何よ、京の巷で泣く子も黙る新撰組の鬼副長の土方歳三さんが、子供の頃は、近所の悪ガキたちに脅かされて、小便をチビった。あ〜あ、嫌だね、情けないね。で、どうなの、観念した挙句、悪ガキたちに、コテンパンにやられた?え!違う、そうじゃなくって、為兄さんが、その悪ガキどもを、やっつけた。へ〜、こいつぁ、驚いた、目は見えなくても、亀の甲より、年の功、って訳、そう云や、為兄さんの若い頃は、相当の暴れん坊だったね。

2008年9月11日 (木) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸械検‥敲歳三@鬼あし本舗
 へっ!何が八面六臂の活躍だか、そん時の土方歳三さんは、乳母日傘育ち、蝶よ花よと育てられた深窓のご令息だ、悪ガキどもの,気風の良い啖呵を聞いただけで、足と膝ががたがたして、まあ、腰が抜けたような按配さ。生まれて始めて、ああ!怖い、って震えちまって、小便はチビルは、まあ、情けない噺さ。で、悪ガキどもに寄って集って、袋叩きにされる!って観念したよ。

2008年9月9日 (火) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸械供‥敲歳三@鬼あし本舗 
 まあね、あっしん家の菩提寺は、有名な高幡不動の金剛寺なんだが、年の頃は、7〜8歳になって、そろそろ、正式に読み書き算盤を習わなくっちゃぁ、って事で、金剛寺の境内にあった寺子屋に通う事になった、それじゃぁ、ってんで、ついでに、為兄いも、一緒に連れって行って、あっしは、読み書き算盤、兄いは、碁に将棋に和歌俳句って按配さ。でね、あっしん家から金剛寺に行くには、途中の渡し場で、淺川を渡るんだが、そこがね、悪ガキどもの溜まり場だったのさ。

2008年9月8日 (月) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸械機“口一葉@鬼あし探偵
 ふ〜ん、悪ガキ達の格好の遊びの餌か、確かに、何時の時代も、子供の世界って、意外と残酷、残忍な仕打ちを、見た目で力の弱い標的を見つけて、しでかすものなのよね。まあ、想像は付くけど、土方歳三さんが為兄さんの手を引いて、石田村のそこここを、歩いていた。さあさあ、その目の前に、名だたる悪ガキの仲間が立ちふさがった、のね。

2008年9月5日 (金) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸械粥‥敲歳三@鬼あし本舗
 そう、図星さ、一葉さんよ。天保12年に母親が他界した頃、あっしは七歳、為兄いが、実家での肩身の狭さと、改革の倹約令の不景気を感じたんだろう、離れから外に出て行く事が多くなった、まあ、あっしが、為兄いの手を引いてさ、行きたい処まで案内する、ってんだが、まあ、今と違って、バリアフリーとかが、幅を利かせていない時代さ、ガキが大人の盲人の手を引いて、歩くのが、近所の腕白連中の格好の遊びの餌になったのよ。

2008年9月4日 (木) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸械魁“口一葉@鬼あし探偵
 ま、金がないのは、首がないのと同じ、不景気になりゃ、兄弟同士の仲にも、秋風が吹く。ほんに、金が命のご時世だもの。となると、その喜六兄さんにしても、長男の為兄さんと、末っ子の歳三さんを、喰わして行く、ってのが経済的にシンドい事になるわね。ま、為兄いや歳三さんに、してみれば、兄弟関係から居候の身になった。今までは、三杯喰ってた飯を、二杯、一杯にする、そんな我慢、辛抱、肩身の狭い暮らしが始まった訳か。

2008年9月3日 (水) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸械押‥敲歳三@鬼あし本舗
 おっと、一葉さん、女伊達らにドスの効いた云い方は、あんたにゃ、似合わないぜ。まあ、子供ながらに潮目が代わった、てのを感じたのは、7歳の頃に、やっぱり母親が他界してからさ、生きてるうちは、ほとんど床に臥していたが、末息子のあっしを、心配して、次男の喜六兄いに、あれこれ、歳三を可愛がっちゃぁくれないか、とか何とか、注文を出していたさ。で、その母親が亡くなった頃は、天保の改革が進んで、まあ、倹約令でがんじがらめ、不景気で首も回らない、暮らし難い世の中になっちまった。

2008年9月2日 (火) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸械院“口一葉@鬼あし探偵
 まるほどね、土方歳三さんの親代わりは為兄さんと、堅気じゃない方々だった、って訳か。となると、普通の男の子のように、子供同士で遊ぶ、って事がなかった、まあ、深窓のご令嬢のような育ち方、要は、勝手気儘、我侭放題のお山の大将、井の中の蛙だった。となると、何時か必ず、その我侭の鼻っ柱をへし折られる、試練、ハードルが立ちはだかる、さあさあ、それが一体、何時だったのか、へし折ったのは誰だったのか、白状しな。

2008年9月1日 (月) “鬼あし”プロジェクト!第一幕「篤姫と歳三」
癸械亜‥敲歳三@鬼あし本舗
 まあ、一葉さんの云う通りさ、もの心付いた時から、あっしの周りににゃ、父母はいなかったけれど、親代わりの為兄いがいて、周りにゃ、まあ、堅気の衆とはほど遠い、外道人の中で育った。まあ、そんなこんなで、普通の子供とは、随分と違う育ち方をしたようだ。でね、そんな外道の人たちが、物心付いたあっしを見てさ、「坊や、色が白いね、おまけに女好きのする顔つきだ、大きくなると、女がほっとかないよ、だからね、あたしが、女のあやし方を教えてあげる」とか、何とか、まあ、外道のペットって処よ。