「土方歳三と千姫・一葉が日刊鬼あし名走談」
(2007年11月)

2007年11月29日 (木) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸苅検^賤奸in 下谷龍泉寺
 まあ、豊田佐吉さんから、旧来勢力からの嫌がらせ、さらに、発明開発費の自前捻出、この二つの解決法、ソリューションを、教えてくれないか、こんな相談を受けてね、あたしゃ、普通なら、こんな身勝手な男の相談には、乗らないのだけど、佐吉さんの純朴さと、ある面、土方歳三さんに共通する、男のロマン、ってのを、感じて、体の芯が火照ったわ。
 馬鹿ね、女って、男に色気を感じると、頭で考える人間から、子宮で考える動物に戻っちゃうのさ、あたしゃ、別段、歳三さんや佐吉さんと、男女の関係はなかったけど、この二人の男に色気、何かこう、雌をその気にさせる、清々しい、雄の凛々しさ、を感じたのさ。結局、鬼あしの、鬼って、怪しいんだけど、清々しい、理工科系のエキスじゃない。

2007年11月27日 (火) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸苅掘〆患函in 浅草千束村
 そうなんでさ、鬼あしのご隠居、若い頃のあたし、は、苦手な事、嫌な事はしない、するのは、好きな事だけ、そんな道楽者の発明狂い、自動織機を完成し、それで、お国のためになりたい、いえね、当時の若い者は、軍隊に入って、お国のために戦う、ってのが相場なんだけど、幸か不幸か、あたしは、徴兵検査の籤逃れで、兵隊さんになれなかった。
 まあ、自動織機を完成する過程で、常に悩んだのは、織機そのもののエンジニアリング・デザインじゃなく、それを形にし、実際に布を織らせて、その性能を確かめる、開発費用の捻出さ、今のように、お国が補助金を出す制度はなく、自前で金、お足を稼ぐ、しか、なかった。そこで、参考になったのが、一葉さんから聞いた、土方歳三の鬼あし、だった。

2007年11月26日 (月) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸苅供ゝ瓦△掘in 四ツ谷外濠公園
 そうさ、若い頃の豊田佐吉さんは、自分の天性、使命は、織機を改良し、自動織機に造る事と、割り切って、苦手な事はしない、苦手な事は、それが得意な人に代わってもらう、そう云う、シンプルな生き方を送ったよな。まあ、自動織機の改良発明の途中で、天下の三井物産に騙されたり、事業のパートナーに裏切られたりと、百折不撓の連続だったさ。
 しかしね、新興勢力の佐吉さんが、旧来勢力への対抗策を、旧来勢力の家の娘、一葉さんにコンサルティングしてもらった、ってのは、ん〜ん、よっぽど、お困りだった、んだ。でもさ、一葉さん自体は、文壇じゃ、女伊達らの新興勢力で、男所帯の旧来勢力に、喧嘩を売ってる最中だった、ってんだから、佐吉さんと一葉さんは、やっぱり、似た者同士さ。

2007年11月25日 (日) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸苅機〆仍亜in 小石川柳町
 へえ、こいつぁ〜初耳だ、何ですって、豊田佐吉さんに降りかかった災難、女の腐ったような、談合だらけの旧来勢力から、佐吉さんが受けた嫌がらせ、その解決策、つまりはソリューションって奴を、こともあろうに、五千円札の肖像美人、樋口一葉さんに任せた、って、偉い、偉いよ、さすが、天下のトヨタ、世界のトヨタの創始者だ、いやあ参った。
 佐吉さん、貴方は、自分の本分をよ〜くご存知だ、苦手な事、嫌いな事はしない、貴方はエンジニアリング・デザイナーであって、悩みの相談人じゃない、だから、東京で知り合った、唯一の頼りになる人、一葉さんのコンサルタントとしての能力を、見ぬき、旧来勢力の家、江戸南町奉行所の役人の娘が下す、旧来勢力への対抗策に命を賭けなさった。

2007年11月22日 (木) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸苅粥^賤奸in 下谷龍泉寺
へえ、そうだったの、世の中、売れる織主がいりゃぁ、売れない織主もいる、おまけに、売れてる織主は、遠州は浜名湖の鷲津村、ど田舎から、最近、東京に住み着いた変わり者、何でも、自動織機って機械を発明しようと、本気で取り組んでいる、って噂だ。こんな、道楽者が楽して儲かるのは、黙って見ていられねえ、今のうちに叩いてしまえ、って訳ね。
 まあ、あらゆる技術革新が進む途中で、必ず起こる、旧来勢力と新興勢力の鬩ぎ合いよ。で、談合まみれの旧来勢力に挑まれた、豊田佐吉は、どう対応したのかな?どうもこうもしないのよ、この顛末の対応策を、自分じゃ解けないから、あたし、樋口一葉に、相談、コンサルティングを持ちかけた、って按配さ。で、土方歳三さんの出番が来たの。

2007年11月21日 (水) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸苅魁〆患函in 浅草千束村
 ん〜ん、談合ね、今まであまり他人に噺した事はないが、あたしは、談合を仕掛ける側に組した事はないが、談合側から仕掛けられた事、つまり、圧力、嫌がらせを被った事は、再々あった。で、その最初の嫌がらせを受けたのが、東京の浅草千束村で、木製人力織機を使って、せっせと織った木綿の反物が、飛ぶように売れて、大儲けをした時さ。
 そりゃぁ、売れるわ、今までの反物に比べて、折り目は整って、おまけに、値段が安い、んだもの。しかしね、世の中、事は簡単じゃない、こちとらの反物が売れりゃぁ、何処かの誰かが織った反物が売れなくなる。じゃぁ、売れなくなった方の織物主は、どうする。あたしの反物の品質レベルとプライスに近づく手配をして、正々堂々と反撃に出るかい、そんな事はしねえ、売れない織主が、寄せ集まった談合三昧の挙句、佐吉に挑んで来た。

2007年11月20日 (火) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸苅押ゝ瓦△掘in 四ツ谷外濠公園
 そうなんだ、土方歳三さんよ、土木屋ってのは、何から何まで、団体行動、おまけに、お客さんは官庁、つまりはお役人さ、でね、とどのつまりが、談合さ、この談合はよ、請負同士、まあ、ゼネコンや建設コンサルタントの仲間内の談合から、発注者と請負者がつるむ官製談合ってのもある。まあ、税金を納める人間から見ると、随分、ふざけた噺さ。
 ですがね、この談合って奴は、昔っから、多かれ少なかれ、日本のあらゆる分野、稼業に付き物さ。ほら、一葉さんの、小説、文学の世界も、そうだったろう?で、貴方、一葉さんは、女の身で、果敢に、文学界談合に、弓を引いた時期もあったね、まあ、結局は多勢に無勢、まるで、喧嘩にならなかったさ、おや、佐吉さんも、談合には手を焼いたって。

2007年11月19日 (月) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸苅院〆仍亜in 小石川柳町
 よしなよ、一葉さん、閑古鳥で満員御礼なんて、文学的な表現は、そこは、ズバっと、会場には、お客がいなかった、ガラガラだった、ってね。しかし、鬼あしのご隠居、確かに一葉さんの云う通りだぜ、頭の先から足の先まで、四角四面の融通の効かなさ、金にならないと、鼻くそほどもの知恵も提供しない、プロファッショナル集団の土木屋さんだぜ。
 そんな、鉄火面みたいな野暮の塊を相手に、なんだって、団塊だ、ボランティアだ!とかを、話そうっ、てか!そりゃぁ、ご隠居、暖簾に腕押し、猫に小判、糠に釘、豚に真珠、だよ。集まる訳がない、ご隠居、貴方の顧客は市民ランナーだぜ、土木屋なんて代物じゃねえ!土木屋ってのは、爪の先まで、談合の世界、自分一人じゃ、価格決定も出来ねぇよ。

2007年11月16日 (金) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸械機^賤奸in 下谷龍泉寺
 そうだったわよね、確か、今時分の浅草は酉の市の境内で、豊田佐吉さんから、藪から棒に、「一葉さん、日本の鬼はよ、今で云うエンジニア、元は、里人が畏敬の念を抱いた山地に住み、たたら精錬を生業としていた和鋼集団の呼び名だって、あたしはさ、この話を知って、今から進める鋼鉄性織機の動力化の励みになった」って聞いた覚えがあるわ。
 ねえ、ところで、鬼あしのご隠居、土木学会で開催した13日の四ツ谷キャリアアップ・フォーラムは、どうだったのよ、首尾良く進んだの。ニヤニヤするだけで、ちっとも話してくれないじゃん。どうせ、ご隠居の開催する事だから、広い学会の講堂は、閑古鳥が満員御礼だった、土木の世界を相手に、団塊とかボランティアとか、受ける訳がないよね。

2007年11月15日 (木) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸械機〆患函in 浅草千束村
 へえ、鬼あしのご隠居、鬼がエンジニア、工学義士ですか、そう云えば、上野の図書館で手当たり次第に、工学、つまり、何たらエンジニアリングが題名の本を、片っ端らから、読み漁っていた時、日本古来の鉄造り、つまり砂金から造る和鋼の精錬方法を紹介した製鉄工学の本の中に、“鬼”とは、異能技術を持った人々を示す、って書いてあったぜ。
 確か、日本の鬼は、西洋のデビルやデーモンのような悪者の意味だけでなく、特異な技術、技能を持った山地に住む異能工学集団って事、その彼らを、農業を生業とする里人が、畏敬の念を込めて、呼んだ言葉だったよ。だから、鬼=エンジニア、てのは、ご隠居、歳三さん、一葉さん、当を得た定義なのじゃないか、こりゃぁ、面白くなって来たね。

2007年11月13日 (火) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム
コンサルタント委員会 第20回シンポジウム
〜団塊土木技師からCivil Engineerへ、今秋、四ツ谷が熱い!〜

 コンサルタント委員会は、活動成果を飛躍的に進歩発展させている昨年来の“エンジニアリング・デザイン”に、“プロフェッション”研究小委員会の最新の成果を融合させ、団塊アクティブシニアに照準を絞った“四ツ谷キャリアアップ・フォーラム”を開催する。
 NHKテレビ、“クローズアップ現代”にも出演された米田雅子氏と土木系NPOを立ち上げた清野茂次氏の戦術講義に引き続くは、各方面のマスコミで広く紹介されている松山まゆ美氏、木谷正道氏、野口稔氏の、役に立つ戦例研修だ。三氏の先駆的なエンジニアリング・デザイン感性とプロフェッション魂が、土木一辺倒の貴方に、鮮烈な刺激を与える。ブランド・エンジニアリングを適用した“Do!Volunts”Tシャツが参加記念品だよ。

2007 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム for 団塊アクティブシニア
(生涯現役ボランティア)=(プロフェッション)×(エンジニアリング・デザイン)〜 
           
● 主  催〜土木学会(担当:コンサルタント委員会 VECC小委員会)
● 趣  旨〜「キャリア・プロフェッションが、土木学会を通じた
ボランティア・スタイルをエンジニアリング・デザイン!」
● 日  時〜2007年11月13日(火)10:30〜17:30
10:00〜10:30まで午前受付&13:00〜13:30まで午後受付
● 場  所〜土木学会講堂
東京都新宿区四谷1丁目(外濠公園内、JR四ツ谷駅から徒歩3分)
●行事構成〜
10:30~12:30 戦略研修:生涯現役を貫く土木関係者向けNPO法人設立の要点
      藤田 俊英=コンサルタント委員会委員、NPO法人VEEV理事長
13:30~15:00 戦術講義:エンジニアリング・デザインがボランティアを先駆け」
      米田 雅子=慶応大学理工学部教授、NPO法人PSATS常務理事
      清野 茂次=NPO法人温故創新の会理事長   
15:30~17:30 戦例研修:プロフェッション・ボランツの実例スタイルと討論
      松山まゆ美=団塊キャリアアップサイト“元気埼玉”運営責任者
      木谷 正道=NPO法人平塚・暮らしと耐震協議会副代表
      野口  稔=「団塊世代よ、帰りなん、いざ故郷へ!夢工房」著者 

2007年11月12日 (月) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸横后〆仍亜in 小石川柳町
 なるほど、一葉さんよ、豊田佐吉さんは、野暮テンの見本か、となると、土方歳三は粋の見本って按配だ、こいつぁ好いや。でね、一葉さんよ、あんたは、文才はあるが、商才は、まるでない。だから、大儲けをした快感、ってのは味わった事がないから、分っちゃぁいないが、大儲けの快感ってのはさ、好い女としっぽり濡れた、後味とよく似てるぜ。
 でね、凡人は、その快感の虜になって、多くは、我を忘れて、結局は身上を潰す、って顛末が待ってるのさ。さあさあ、そこで、エンジニアリング・デザインとボランティアが登場するのさ。あっしも、家伝薬に大村益次郎さん仕込みの、医薬エンジニアリングを導入した鬼あしブランドで濡れての泡の大儲けを繰り返したが、その使い道が、鬼金なのさ。

2007年11月9日 (金) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸横検^賤奸in 下谷龍泉寺
 ん〜ん、となると、分らないのが、たみさんの質屋通い、よね。豊田佐吉さんは、反物を売って、儲けている、なのに、豊田家の所帯は火の車で、嫁さんが質屋通い、と云う事は、佐吉さんが、儲けたお金を、たみさんが預かる家計に入れていない。となると、普通の男なら答えは決まってる、呑む、打つ、買うの男の三道楽さ、この中で、買う、か〜?
 でもね、あたしは当時、吉原の裏門前で、駄菓子屋を商っていて、遠州訛りの織機道楽が、ナカで散在してる、って噂を聞いた事がないし、ちょいと、土方歳三さん、何をニヤニヤしてるのさ、ええ、違う、豊田佐吉に買う、女道楽の目はない、って、そうよね、粋には程遠い、野暮テンの見本のような佐吉さんだもの、で、打つ、そうか、博打か〜!

2007年11月8日 (木) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸械院〆患函in 浅草千束村
 そう!それなんですよ、土方歳三さんが、村田蔵六さん、この方は、後に大村益次郎と名前を改め、今じゃ、靖国神社の参道のど真ん中で、銅像姿で突っ立てるさ、そんな偉い方から、受けた教えが、西洋の薬学知識と、デイビークロケットのボランティアと、会計経理手法なんだって、一葉さんから教わった、丁度、11月の今頃、浅草は酉の市だった。
 いえね、あたしが、浅草千束村で、どうにも悩んだのが、お国のためだ、世のためだ、と偉そうな事を云って、励んだ織機の自動化で、できた最初の木製人力織機を使って機織娘3人が織った反物が、飛ぶように売れる、原料の木綿糸と娘の人件費は安い、結局、大儲けさ、そりゃ、儲かって悲しむ奴はいない、嬉しいさ、本当に腹の底から嬉しかった。

2007年11月7日 (水) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸械亜ゝ瓦△掘in 四ツ谷外濠公園
 根っからの商売人、こいつぁ〜良い事だ。土方歳三にあって近藤勇になかったのが、この商いセンスさ。近藤さんは、鳥羽伏見の戦い前に、鉄砲で狙撃され、ご自慢の剣術を披露する事ができなくなった。これで、近藤さんの“やる気”は消滅し、後は、抜け殻、女々しい最後となった。ところがどっこい、土方歳三さんは、違った、商売人魂が復活したよ。
 ね、豊田佐吉さん、歳三さんも、貴方と同じ、大学で何たら工学なんてのは、これっぽちも学んじゃいないが、生まれながらのエンジニアリング感性ってのをお持ちで、そのままじゃ効きもしない家伝の漢方薬に、村田蔵六さんから教わった西洋薬学のエキスをまぶし、ボランティア、つまり義勇心をフューチャーした“鬼あし”ブランドを立ち上げた。 

2007年11月6日 (火) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸横后〆仍亜in 小石川柳町
 へえ、ダブついた木綿糸を安く買い叩き、これを新型の木製人力織機で織らせ、できた木綿の反物を売りまくった、で、儲けた分を、次の動力織機の発明開発の資金にした、・・、こいつぁ〜賢いや、豊田佐吉さんてのは、機械の発明家でありながら、商売人も兼ねていた、となると、新妻のたみさんが、質屋通いを続けていたのが解せないね。
 まあ、夫婦間の噺はいいや、でね、あっしの勘じゃ、佐吉さんは、織機の自動化とかの機械や電気や金属の工学を総動員するエンジニア、と云うより、元々は、商売人、安く買ったモノに付加価値を与え、高く売る、この商いの原理原則が身に滲みこんだ、根っからの商売人ですよ。まあ、かく云う、土方歳三さんも、根っからの商売人だがね。 

2007年11月5日 (月) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸横検^賤奸in 下谷龍泉寺
 そうね、お金のないのは首のないのと同じ、まあ、あたしは、家財を質屋に入れるか、駄菓子屋で稼ぐか、ぐらいの知恵しかなかった、けど、でもね、こんな方法で稼げるのは、スズメの涙程度の小金よ、確かに、書いた戯作は評判で、掲載した本は売れたけど、儲けたのは出版社だけさ、そのお下がりで、あたしの懐に来るのは、大した額じゃなかった。
 でもね、豊田佐吉は、そうじゃなかった。まあ、こう云うのが、遠州は浜松近在で育った男と、よくよく感心したけど、「金がないなら、自分で作る」、と云って、丁度その頃は、沢山の製糸工場が作って、ダブついていた木綿糸を、安く買い叩き、雇った女に発明した効率アップの木製人力織機で、木綿布をジャンジャン織らせ、これを売りまくったよね。

2007年11月2日 (金) 四ツ谷キャリアアップ・フォーラム開催
癸横掘〆患函in 浅草千束村
 そうなんですよ、鬼あしのご隠居、あたしもね、湖西の鷲津で、最初の木製人力織機を完成し、それから、東京の浅草外千束に出てくるまでは、頭に中は二宮尊徳先生の報国思想で満杯さ、とにかく、世のため、人のため、お国のために、何かをしたい、その思いさ、で、あたしの場合、たまたま、母親の機織仕事を見て、織機の自動化を思い立った。
 まあ、運が良かった、って言うか、手先も器用だし、エンジニアリングセンスもあったし、根気の良さも持ってた、だから、最初の関門、木製人力織機は完成した。さあ、その先が、胸突き八丁さ、木製から鉄製、人力から動力に、グレードアップする方向は分る、ただ、機械工学、金属冶金工学、電気工学の知識は疎いし、おまけに、肝心の金がない。