コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.687

◎「白牡丹 月夜月夜に 染めてほし、豊玉」、これで鬼アスロン開催か (その14)
〜土木学会誌12月号に荒川メモリアスロンが掲載されました〜

25`以上のウォークに特化し、30kmとか50kmのウォーク路線を邁進します。と言う事で、10月15日開催の第1回荒川放水路メモリアスロンが土木学会誌に掲載されましたので、以下に紹介します。

  土木学会誌「見て・聞いて・土木の動き」投稿
             特定非営利活動法人市民歩走者学会 藤田 俊英

       荒川放水路完成75周年を記念したウォーキングを開催

 10月15日(土)午前10時から午後4時まで、JR東京駅から永代橋、仙台堀川親水公園、竣工直後の荒川ロックゲート(閘門)を経て荒川右岸河川敷のマラソンコースを岩淵水門の荒川知水資料館までの約28kmコースで、特定非営利活動法人市民歩走者学会が国土交通省荒川下流河川事務所の後援や治水事業に携わる様々な関係者の協力を得て、『第1回 荒川放水路メモリアスロン』を開催し、一般市民ランナーやウォーカーが54名参加した。

 荒川放水路は、東京の下町のほとんどが浸水し、死者369名を出した1910年の大洪水の翌年、岩淵から中川河口まで、全長約22km、幅500mにもおよぶ大規模な放水路の開削が開始され、20年もの歳月とのべ310万人もの人手を要し、1930年に完成した。この開削工事の指揮者は、日本人としてただ一人、パナマ運河の開削工事に参加した青山士(あきら)技師だった。ゴールの知水資料館の入口脇にある記念碑には、技師が残した有名な言葉、「此ノ工事ノ完成ニアタリ多大ナル犠牲ト、労ヲ払ヒタル我等ノ仲間ヲ記憶セン為ニ」が刻まれている。

 メモリアスロンとは「土木と体育を融合して高齢社会に貢献する」をミッションに掲げる市民歩走者学会が展開中の事業の一つ、市民ランナーとウォーカーを同時、同空間に集め、新旧土木構造物を歩いて走って巡り、都市観光の振興に寄与する土木アミューズメント事業である。第2回は来春、青山技師のご命日、春分の日の3月21日に開催予定だ。


 <走談家>      藤田 俊英 (05/12/05)





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