コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.666

◎平成17年は年間30本のランニング行事開催を目指します その24
〜蓼科山麓サーキットアスロン111`、ウルトラ初挑戦女性が見事な走り〜
 今年の第18本目のイベントは6月25日の午前2時から午後6時まで制限時間16時間で開催した『第1回蓼科山麓サーキットアスロン111`』でして、男性6名、女性1名の合計7名の参加を頂きました。受付、スタート&ゴール、宿泊は蓼科中央高原のパークホテルでして、私ともう一人のスタッフは前日24日の午後10時ごろに到着しました。すでに、男性1名と女性1名が自家用車で到着されていました。

 この111`のコースは相当の難コース、18`地点の途中、標高2100mの麦草峠超えでは1000m上り、1400m下ります。さらに、70`地点から700m上り、蓼科牧場の標高1500mを超え、600m下ります。おまけに、気温が30度を超える真夏日となり、熱射病の危険も隣り合わせでした。結局、16時間内に男性4人と女性1人の合計5人が無事ゴールインされました。

 私の注目は前橋から参加された女性、Mさんの走りでした。Mさんから私に問合せが来て、「ウルトラランニングは初めてですが、とにかく参加を決めました。つきましては教えて下さい。・・」と、コースの具合や走る服装、担ぐ道具等を尋ねられ、「競走ではありませんから気楽に参加して、駄目だったら私が車で面倒見ます」と答えました。このMさんが女性独特のしぶとい走りを披露され、結局、111`を完走されました。

 走る後ろ姿はリディア・シモンさんに良く似た感じ、実にゆったりとした無理のない、それでいて呼吸が楽なスタイル、スタート当初からもしかしたら、と思っていました。後は、熱さ対策、これはスタッフが5`ごとに車を止めて、飲食物を提供し、とにかく脱水症状がでないように注意しました。そして、中津川から参加のベテランランナー、此枝さんが上手にガイド走を務めて、彼女のゴールを手助けました。参加者とスタッフの見事な調和でしたね。


 <NPO法人・市民歩走者学会 会長>      藤田 俊英 (05/06/26)





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