コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.663

◎平成17年は年間30本のランニング行事開催を目指します その21
〜鈴鹿二峠攻め、雹に降られ、熟成した麦畑の黄金色に喉がなる〜
 今年の第15本目のイベントは6月4日から5日まで、一泊二日で開催した『第2回 鈴鹿二峠超え2デイズマラニック)』でして、男性2名と女性1名の合計3名が、初対面とは思えないぐらいの見事なチームワークを発揮され、主催者冥利に尽きる運営の軽さでした。つねづね思うのですが、数少ない女性が参加者全体のムードを明るくし、運営が滑らかに進みます。今回は明石の三木みよさんでしたが、昨年12月に開催した『鬼あし奥多摩2デイズマラニック』の渡辺順子さんを思い出しました。

 初日の雷雨に伴う大粒の雹に肝を冷やしました。鞍掛峠のトンネルを抜け、次の佐目トンネルの手前あたりから雲行きが怪しくなり、ザザっと夕立に見舞われました。これをトンネル出口のトイレで雨宿りし、雨が上って進行方向の空が明るくなったのを確認して進みましたが、31`地点の多賀大社手前の下り坂で一転にわかに掻き曇り、強風と共に天から大粒の氷の塊が落ちてきました。

 私は始めての経験でした。頭に当たると「痛い!」、のです。向こうから三人が大またで走ってきます。うまい具合にゴルフ場のスタッフ事務所があり、国道306から脇にそれて事務所の庇を借りて雹やどり、です。足元にそのまま、グラスに入れて水割りが作れるような大粒の氷が弾けています。

 雷雨が過ぎ去ってから多賀大社に向かい、参拝を済ませ、残り14`を進みました。一転してのどかな農村風景となり、田植えしたばかりの水田と刈り取り直前の麦畑が対照的な風景を楽しませてくれました。この麦畑の黄金色は麦酒の色と全く同じ、ゴールの旅館、近江屋に着いてから、入浴、夕飯とこなし、参加者の一人、柴田浩さんの四国八十八箇所巡り、ウルトラウォークセミナーへと続きました。


 <NPO法人・市民歩走者学会 会長>      藤田 俊英 (05/06/09)





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