コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.639

◎さあ、来年もランニング関連商品を新作しますよ その2
〜土方歳三鬼あしシリーズ、奥多摩に鬼あしの足跡がありました〜
 「歳三の惚れた女性が、この小菅の郷にいたかもしれない。その女性との束の間の逢瀬を偲ぶために、バイクで走ってきたこの道順を鬼あし姿ですっ飛ばして来た。」、この思い付きを歴史的事実として確証する手立てはありません。ですが、歳三が青梅街道や吉野街道を行商していた足跡ぐらいは言い伝えなどで残っているかもしれません。その当たりを調べて、後は参加するランナーの方々に判断を仰ぐつもりです。

 12月4日の午前8時、JR八王子駅北口のペデストリアンデッキに5名のランナーが勢揃い、ランニング姿の出で立ちが妙に周辺を足早に通り過ぎる通勤客と不釣合いでした。午前8時30分、「第一回鬼あし奥多摩・逢瀬の山道2デイズマラニック」が始まりました。1日目は、ひよどり山有料道路、滝山街道、吉野街道から青梅街道を経て63`先の山梨県小菅村を目指します。途中の25`地点、吉川英治記念館が簡易昼食地点です。

 5人のランナーの紅一点が渡辺順子さん、最新の月刊ランナーズ誌に見開き2頁で紹介されている主婦の上級ランナーでして、人懐っこい、愛嬌のある女性です。腰高でシャンとした垂直軸を保ちながら、見事な腕振りで他の男性ランナーを引っ張っていきます。言い忘れましたが、今回は各地のウルトラランニングの高齢者の部で各種の入賞を果たしている込山春雄さんが、スタッフ参加され、伴走2号車を担当されています。

 順調に距離を伸ばせて36`地点がJR鳩ノ巣駅前です。この当たりの木工民芸品店の駐車場を借りて給水地点とした時、店のご主人に、「土方歳三にちなむ鬼あしマラニック」を開催していると告げましたら、返ってきた返事が、「ああそうかい、歳三さんはこの当たりに来ていたよ。中里介山の小説、大菩薩峠にそう言う場面が出てくるよ」、でした。むむ、やはり、歳三は奥多摩地方に鬼あし姿を見せていましたよ。


 <NPO法人・市民歩走者学会 会長>      藤田 俊英 (04/12/07)





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