コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.629

◎ウォーキング行事開催、これが中々シンドイ話です その1
〜日本全国、只で参加できるウォーキングが多すぎます〜
 ウォーキングについて話しましょう。市民歩走者学会の英文名は"Society for Civic Runners&Walkers"、略して《CReW》と言います。ランナーズ以外にウォーカーズのためになる事業を展開しなくてはなりませんが、これが考えていた以上にシンドイ、楽ではない事業です。なぜか、理由は簡単、只で楽しめるウォーキング行事が多すぎるからです。

 春秋の行楽シーズンともなれば、JR各社に私鉄各社が競って、駅からウォーキングだとか「レイル&ウォーク」だとかを、参加費「無料!」で開催連発します。案内チラシを数万部単位で印刷して沿線各駅に配布、車内のつり革広告にもポスターがぶら下がっています。当然、ウォーキングコースの起点や終点は鉄道沿線の駅、です。参加者はスタート場所まで鉄道に乗って集まり、ゴール後は鉄道に乗って帰ります。

 ですから、鉄道事業者は運賃収入でウォーキングイベントの開催経費を賄って余りある、上手いビジネスなんですね〜。こんな強敵相手にまともにウォーキングで勝負はできません。と言って、じっと手をこまねいているのも癪の種、今まで数回、参加費300円から500円で電鉄系がやっていない長距離ウォークを開催しました。結果は散々、参加者がほとんど集まりません。

 これは、支援者を探さなくては駄目だと悟り、CReWのミッション、「土木と体育を融合して高齢社会に貢献する」、を理解していただける事業主体を探していました。一番簡単に見つかるのは行政、国や地方自治体からウォーキングイベントの開催を受託する事です。ところが、このウォーキング行事を開催している行政相手の分野には受託して運営する先駆者がいます。さあ、どうしたら良いものか、思案の胸突き八丁が続きます。


 <NPO法人・市民歩走者学会 会長>      藤田 俊英 (04/09/16)





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