コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.620

◎来年から新規開催するランニングイベントの準備開始 その8
〜萩往還で有名な瑠璃光寺、岐阜の牧田川やまざくら街道で見つけたよ〜
 今年の東京の夏はメチャメチャ暑いですね。今日の都心の気温は40度、バイクで走っていると、熱風が襲ってきました。やはり、歳を取ると日本の季節は春と秋がよろしいですね。さてさて、前から頭に張り付いている和歌があります。本居宣長が詠んだ「しきしまの/やまとごころを/ひととはば/あさひににほう/やまざくらかな」です。

 この和歌にピッタリのウルトラマラニックコースを探しています。昨今の花見で浮かれる桜でなく、「朝日に匂う山桜」なんです。そんな思いで、たまたま、桑名から員弁を通って、岐阜の上石津に出る国道365号、巡見街道を走っていましたら、目新しい標識があって、良く見ると、「牧田川やまざくら街道」って書いてありました。牧田川なら、今まで本州横断・地域連携110`マラニックの参加者は、関ヶ原から養老に出るまでの間、その左岸堤防道路を走っています。

 そう言えば、本居宣長は伊勢松阪の出身、もしかしたら、あの和歌は牧田川沿いで詠んだ、こんな想像も湧いて来ました。さらに、今年の4月17日から18日に開催した「第1回商い街道2デイズマラニック」の二日目は近江長浜から彦根を経て、鈴鹿山脈の鞍掛峠を越えましたが、その峠へ上る途中、何箇所か山桜のほんのりとした咲き揃いを見ていました。でも残念ながら、朝日ではなく、午前11時頃の中途半端な太陽でした。

 商い街道は鞍掛峠を下りてから国道365号に入り、牧田川と反対の方向に進みました。
小金大橋南詰め交差点から北上して6〜7`も行けば牧田川に出会えます。それで、牧田川やまざくら街道の標識を見つけてから、注意しながら関ヶ原を目指していると、多良の付近で小さな道標を見つけました。何となく、勘が働いたんですね、その道標は「瑠璃光寺/島津豊久公菩提寺」と刻んでいました。


 <NPO法人・市民歩走者学会 会長>      藤田 俊英 (04/07/20)





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