コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.617

◎来年から新規開催するランニングイベントの準備開始 その5
 〜5日連続開催の平塚七夕祭、約300万人が訪れます〜
 この週末の3日から4日と平塚七夕祭で過ごしました。祭会場の一角、おまつり広場で開催された「ひらつか七夕=全国市民活動まつり」の百数十名の実行委員に委嘱された関係で、来年は五日間開催される七夕祭の土日を使って、祭会場を発着するランニングイベントを何か、開催するつもりです。そのための準備調査、コース下見や発着ポイントの設定などを済ませました。

 もう一つ、重要なのはランニングイベント開催のコンセプト、です。これは答えを準備しています。「土方歳三鬼あし」がその答え、問題は平塚の七夕祭と歳三鬼あしの相性です。むりやり、鬼あしと七夕をこじつけても、ランナーの方々には見透かされてしまいます。少なくとも、青春時代の歳三が平塚にまで足を伸ばしていた、と言う状況証拠を見つける必要があります。

 歳三の実家、多摩の日野から平塚までは真南に約十里、途中から相模川に沿って約40`です。当時の歳三なら8時間ぐらいで歩いた距離です。実家が作った石田散薬などを満載した薬箱を担いだ姿で、取りあえず平塚の馴染みの旅籠に草鞋を脱いで、ねんごろな仲居を呼んだのでしょう。平塚周辺の風評を聞いて、散薬が高く売れそうな商家や豪農に当たりを付けて、ひとまず一杯やって、久しぶりの逢瀬を楽しんだ、こんな推測が立ちます。

 当初、平塚から日野までの約十里を周回して100`程度にするコース設定に取りかかりましたが、地図を見ても全然コースイメージが湧きません。長年の勘で、こういう時はコース設定の最初の段階、つまりはコースデザイン戦略に無理があります。デザイン戦略を変更する、もっと簡単な誰にでも簡単に理解できて、「そんなコースなら走りたい!」、と即座に反応するデザイン戦略が、平塚や七夕祭にはあるはずです。


 <NPO法人・市民歩走者学会 会長>      藤田 俊英 (04/07/05)





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