コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.616

◎来年から新規開催するランニングイベントの準備開始 その4
 〜中央大学の風土工学シンポジウムで富士山のイメージを確認〜
 昨日の25日、午後から後楽園の中央大学工学部で開催された『第5回風土工学シンポジウム/治水治山と風土工学』を聴講し、おまけに懇親会まで参加してすっかり気分良く酔っ払いました。このシンポに参加したのは、国土交通省の富士砂防事務所所長、冨田陽子さんの『富士山のイメージと地域特性〜感性評価の試み〜』なる講演に興味を抱き、今後の富士山麓一周2デイズマラニックの準備の参考にしようと思い立ったからです。

 午後1時40分から富田所長の講演が始まりました。真っ白の2ピースで登場された冨田所長は痩身で、やはり賢そうなお顔でした。講演の詳細は省きますが、要は日本一の富士山と言いながらも地方地方で富士山に対するイメージ、印象が異なると言うことです。11月に開催する山麓一周2デイズマラニックの参加者は関東近辺からの市民ランナーが多いと想定していますが、関東では富士山に対し、浅間神社と御神火まつり、富士講、御来光と言う信仰的な連想を持つ方々が多いそうです。

 これに対し、東海では、登山、駅伝と言うスポーツ的なイメージと火山を連想する人が多いようです。それで、冨田所長の後援を聞いていて、前から気になっていた一周2デイズマラニックの回り方、右回りか左回りか、どちらが富士山に合う回り方か、を質問してみることにしました。このシンポのルールで質問表に書き込んで質問箱に入れました。

 質問の回答は3時半からのパネルディスカッションで答えられました。大体、こんなシンポでまともな回答を期待するのが非常識なのですが、やはり、まともな回答は得られませんでした。当然の事で、普通の人に二日間で130`走るイベントが、まず理解されませんから、質問の内容が一体全体何のことやら良く分からない。したがって、まともな回答が得られないと言う、期待通りの結果になりました。ですが、その後の懇親会で、私の開催しているウルトラランニングイベントが風土工学を先取りしていることが分かりました。


 <NPO法人・市民歩走者学会 会長>      藤田 俊英 (04/06/26)





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