コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.599

◎日本の表玄関、千代田区とウォーキングの協働事業を進めます その3
「千恵子さん、街の建造物を大いに活用する都山を提唱しています」
 2002年の雑誌「ランナーズ」10月号の別冊付録は「佐藤千恵子先生が伝授!ランニングのコツ事典」で、表紙を彼女がランニング中の姿で飾っています。その冊子の記載から気に入ったフレーズなどを紹介しましょう。

 Jaranとは、インドネシアやマレーシアの言葉で道という意味を表します。そして、Jaran Jaranと続けていうと、散歩という意味になります。
 私が提唱するじゃラン、じゃランには散歩のように生活の一部にレクリエーションとして散走を取り入れてほしいという願いがあります。気楽な気持ちでじゃラン、じゃランに出かけましょう!
 ランニングフォームは日常の「歩く姿勢」から意識しましょう。・・きちんと「歩く」ことができるようになれば、そのままスムーズに走り出せるからです。右脚を前に出すときは右腰から動かすように「腰から脚(かかと)を前に出すイメージ」を覚えます。
 街の中に歩道橋や階段を見つけたら、上り下りを取り入れる「ミニミニ登山(都山)」の発想で街の建造物を大いに活用しましょう。

 ランニングやウォーキングで街の建造物を大いに活用しましょう。この千恵子さんの主張が私たち市民歩走者学会のミッションの一つです。そして、この建造物の大いなる活用が日本人は下手なんです。例えば、ニューヨークシティマラソンはスタートしてすぐ、全長3000mのベラザナ海峡大橋を渡りますが、この大橋は普段はフリーウェイとして自動車専用道路ですが、シティマラソンの当日は3万人の市民ランナーのために走行者天国のような姿になります。

 東京で首都高速道路を3万人の市民ランナーが走る、全く考えられませんね。

 <NPO法人・市民歩走者学会 会長>      藤田 俊英 (04/03/11)





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