コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.589

◎今年は『ランニングシティ桑名』の実現を目指す最初の年です その1
 〜韓国ソウルでランニングシティのためのインフラ整備が始まっています〜
 読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。

 正月早々、韓国のソウルに行って来ました。目的は高速道路を約6`撤去して、コンクリートの蓋で隠されていた河川に日の目を与える壮大な「都市再生」プロジェクトの視察です。10月3日に開催予定の大和川ウルトラマラニックを開催するパートナーの大阪市立大学土木工学科の角野先生が視察団の団長です。他にも大阪大学、神戸市立工専などの土木工学の先生が参加して、総勢6名の視察団でした。

 4日の午後1時40分に大韓航空KE724便が関西国際空港を離陸、午後3時40分頃に仁川空港に着陸しました。空港からソウルの市内のホテルソフィテルアンバサダーまではチャーター車で約1時間、高速道路をブっ飛ばしました。予想していたよりも、暖かい気候で大阪市内と寒さはほとんど変わりません。ガイドさんに案内されて、夕食は海鮮料理を堪能しました。

 翌5日の朝10時にソウル江北を西から東に流れていた「清渓川:チョンゲチョン」を再生する工事現場に行き、まずは広報館でプロジェクト全体の説明を受けました。昨年7月から始まった延長6`の高速道路の撤去はすでに完了していますから、地上には高架橋を支えていたコンクリート柱の類は全く見当たりません。今は、川を覆っているコンクリートの蓋を撤去している最中でした。

 細かい事は省きますが、来年12月には昔ながらの清渓川の流れが姿を現し、川の両側には遊歩道が整備され、そこを市民ランナーがジョギングできるようになります。完成後を予想したパース図を見ますと、夕方にライトアップされた川端をジョギング中のランナーが数人描かれています。しかも、この再生された6`の遊歩道はノンストップ、交差する道路は全て立体交差にしてあります。

 要は、ソウル市は清渓川を世界一の都市型河川に沿うランニングコース、ランニングインフラに整備する、と言うことです。

 <特定非営利活動法人・市民歩走者学会(CReW) 会長>      藤田 俊英 (04/01/08)





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