コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.587

◎来年に向けて新作ウルトラランニングイベントを開発中です その9
 〜大和川マラニック、コース途上は「治水の郷」のイメージにピッタリです〜
 12月23日、天皇誕生日の祝日に来年10月3日開催予定の「大和川治水の郷100`マラニック」の試走を実施しました。試走者は私、伴走車には大阪市立大学土木工学科教授の角野先生と神戸工専土木工学科の辻本先生の2名が乗車されました。冬晴れの汗ばむ気温で風も弱く、走りやすいコンディションで、朝の10時45分に柏原市役所前をスタートしました。

 本番のコース予定は大阪、奈良、京都に跨る生駒山麓をグルっと一周しますが、今回は柏原から生駒山西麓を恩智川、寝屋川に沿って北上し、JR片町線の津田駅まで30数キロの走り心地を確かめるのが目的です。柏原市内は川岸両岸が土木デザイン的にキチっと整備された長瀬川を下り、桜並木が続く玉串川に入って、近鉄「恩智駅」周辺から恩智川に沿って北上します。

 右手に生駒山系の頂を見ながら、ほとんど一直線に流れる恩智川に沿って走るルートは中々n走り心地です。八尾の池島町では右手に広大な恩智川の遊水地が整備中で、ここを過ぎると全国高校ラグビー大会でお馴染みの近鉄花園ラグビー場の南から東側を走ることになりました。そして、伴走車が待つ14k地点の水走に着きました。ここは近鉄東大阪線と第2阪奈有料道路が東西に走り、その下を恩智川がアンダーパスしています。

 水走を過ぎ、左手に加納公園を見て東大阪市から大東市に入り、片町線の「住道駅」で恩智川は寝屋川に合流します。コースはその寝屋川を遡りますが、寝屋川名物のカミソリ護岸の脇に幅1m程度の歩道が続き、護岸には地元の小中学校生徒の描いた壁画が延々と繋がっています。そして、広大な深北緑地の西端を進みます。この辺りの風景は「治水の郷」のイメージその物、昔の湿地帯の面影が偲ばれます。

 <特定非営利活動法人・市民歩走者学会(CReW) 会長>      藤田 俊英 (03/12/25)





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