コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.586

◎来年に向けて新作ウルトラランニングイベントを開発中です その8
〜ゴールの修善寺温泉、「湯の郷村」は酒肴を持ち込んだ懇親の酒盛りが楽しみ〜
 松崎から標高900mの仁科峠を越えるには二つのルートがあります。短い方の大浜から仁科川に沿って上る県道59号は通行止めですから、長い方のルートである宇久須経由の県道470号しか通れません。こちらの方が峠越えの勾配が急なので、距離は長いし坂は急だしと走らせる側には面白いコースとなります。

 午前8時半、松崎から駿河湾に沿って国道136号を15`北上して宇久須に行く途中、「磯の宿」と言う料理屋が国道沿いにあって、有名な落語通のお店だそうです。楽松師匠が挨拶なしでは通れないとの事で、お店の前で大声を出していると、女将さんが出てきました。それで、店の中に入ってお茶をご馳走になりました。詳しくは紹介しませんが、この店の内部の仕掛けは凄かったですね。

 宇久須から県道470号に右折します。標高900mの仁科峠まで11`の表示ですので、900m/11,000m=8.1%となり平均8%の上り勾配となります。道を進むと2`ほどまでが水平な道ですが、ここから一気に上りがきつくなります。葛篭折れと登り勾配をヘトへトになって辿り着いた仁科峠の頂上は雲海の中で、駿河湾からの冷たい強風が横殴りに吹き付けました。

 峠からの下りを足をもつれさせながら降りて、持越温泉から吉奈温泉、月ヶ瀬温泉と下田街道を修善寺温泉に向かいました。ここの日帰り温泉「湯の郷村」がゴールとなります。入湯料は大人1人(3時間)が1000円とリーズナブルです。湯上り後は座敷で寛ぐことも可能ですから、お酒を持ち込んで酒盛りをするのにピッタリですね。

 <特定非営利活動法人・市民歩走者学会(CReW) 会長>      藤田 俊英 (03/12/18)





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