コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.567

◎市民歩走者学会のNPO法人設立認証が近づいていますこの頃です その2
 〜不老長寿の霊薬が実る楽園、万葉集に詠われた祝島に楽松師匠がゲスト駆け〜
 8月10日、山口県と大分県の挟む周防灘に浮かぶ祝島で開催された「第3回祝島不老長寿マラソン」に噺家の三遊亭楽松師匠と一緒に参加しました。と言っても、師匠は招待ランナー、私は運営のボランティアとして8`地点で給水・給西瓜の担当でした。主催する同マラソン実行委員会の委員長、國弘秀人さんとのご好意で、マラソン終了後に島内の善徳寺にて開催された「祝島寄席」で楽松師匠が落語二席を演じました。

 地図で見ると、祝島は瀬戸内海の西の端に位置しています。広島から山陽本線で約60`西に進んだ「柳井港」駅で降りると、目の前が柳井港です。前日9日の午後3時30分の祝島行き定期船に乗るため、楽松師匠と柳井港で午後2時ごろ落ち合いました。定期船の待合所には一目でランナーとわかる御仁が数人、手持ち無沙汰の様子で時間を持て余しています。定期船はスマートな双胴船でした。

 片道1530円の中途半端な船賃を払って、船内に乗り込みました。台風10号の影響はほとんど残っていない海面を1時間10分余り、終点の祝島に着きました。途中に港を四つ立ち寄って、船内はぎっしりと満員となっていました。出迎えた國弘さんの案内で民宿・國弘に草鞋を脱いで、早速に楽松師匠と島内の下見に出かけました。漁村特有の狭い道の両側には練塀の家並みが続いています。

 午後6時半から、恒例のサンセットジョギングが始まり、20数名が参加しました。島の東側の船着場から海岸線に沿って3`、西側の小祝島を見渡せる場所で周防灘の水平線にジュンと沈み行く夕日をじっくり鑑賞しました。実に懐かしい、何十年ぶりかの光景でした。これだけで祝島に来た甲斐がありました。民宿・國弘に戻ってから、寄席会場の善徳寺の本堂の下見に出かけました。

 <特定非営利活動法人・市民歩走者学会(申請中) 会長>      藤田 俊英 (03/08/15)





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