コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.564

◎河内平野の大和川、川筋を巡る100`マラニックを300年周年 その1
 〜大阪市立大学の400mトラックがスタート&ゴールになりそうです〜
 河内平野の真ん中を生駒山麓の南端から西へ真っ直ぐ、大阪市と堺市の境界に沿って大阪湾に注いでいる大和川をご存知でしょうか?この大和川、三百年前までは今の川筋でなく、生駒山麓南端の柏原からは北北西に向かって幾筋にも分かれて流れ、何と今の淀川に合流していました。このため、淀川の大雨で増水した場合、その増水が大和川を逆流して、河内平野に度々の大洪水をもたらしていました。

 これを防ぐためには、現在の川筋に改修する必要があると江戸時代の中ごろから、江戸幕府に嘆願がなされていました。その結果、1703(元禄16年)12月に川筋改修の決定が下り、翌年2月に今の柏原市内で起工式がとり行われました。そして、たった8ヶ月の短期間で約14`の新しい川筋の掘削が完了しました。

 来年2004年はこの改修工事が竣工して300年目の記念の年となります。そこで、市民歩走者学会では大和川の新旧の川筋を巡り、京阪奈の二府一県、生駒山麓を周回する100`マラニックの開催準備を始めました。幸い、理事一人が大阪市立大学の角野先生で、この大学は大和川河口に近いJR阪和線の杉本町駅にあって、構内の400mトラックは大和川の右岸堤防のすぐ脇にあります。

 そこで、市立大学の400mトラックをスタート&ゴールとする100`のコースデザインに着手して、今年3月末に角野先生のマイカーで下見ドライブを敢行しました。その結果、多少の修正を加えて何とか100`コースのデザインが完成しました。このコース案を国土交通省大和川河川事務所と柏原市役所の見せて、来年秋の開催を向けてご理解とご支援を賜るつもりです。

 <市民歩走者学会(申請中) 会長>      藤田 俊英 (03/07/21)





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