コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.536

◎東京シティ・ウルトラランニングの開催に向けて その4
〜歳三と桑名藩士は士道で友情、桑名と東京で姉妹ウルトラランニング開催〜
 本日、高幡不動尊にヤマハで行きました。境内はすっかり初詣の準備が万端のようでした。境内を一回りして、大会当日の受付や荷物の置き場などをどこにするか、私なりに見当を付けました。スタート地点は土方歳三の銅像、ですが机が置いてあって署名用紙が並んでいました。再来年のNHK大河ドラマ「新撰組!」の原作では、近藤勇が流山で処刑される場面でジ・エンドなのを、歳三が戦死する函館まで延長する嘆願の署名でした。

 境内の土産物店を除くと、歳三煎餅、歳三最中、歳三饅頭などが並んでいました。これらを詰め合わせれば、参加賞になりそうです。境内の各所に、「再来年のNHK大河ドラマ、新撰組に決定!」を報せる旗指物が北風に閃いていました。不動尊からヤマハでコースに沿って下見を始めます。川崎街道を百草園、聖蹟桜ヶ丘と過ぎて関戸大橋を渡って、多摩川の左岸堤防下の道路を下流に向かいます。頭上の堤防道路はランニングやサイクリング、ウォーキングを楽しむ方々で溢れている、ようです。

 ところが、この道路が先に進むと堤防から離れていくのです。結局、車両では多摩川の堤防に沿って進めないことが分かりました。1月4日の試走会の下見をするつもりでしたが、見事に失敗しました。

 私は桑名市民です。幕末から明治維新にかけて、徳川譜代の桑名藩は家康への義理を貫き、新撰組や会津藩などと一緒になって朝廷軍と戦いました。鳥羽伏見の戦いで破れて、江戸に引き上げましたが、桑名藩士は新撰組の残党と行動を共にして、結局は歳三を慕って函館まで落ち延びています。この歳三と桑名藩士の士道的友情を、桑名と東京で新しく開催するウルトラランニングで再現したいと思います。

 <土方歳三研究家>  藤田 俊英 (02/12/29)





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