コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.533

◎東京シティ・ウルトラランニングの開催に向けて その1
 〜健脚な剣客、土方歳三に縁の地を巡って100`ランニング〜
 この2年間、東京シティを頭に冠したランニング&ウォーキングのイベントをプロデュースしてきました。3月の東京シティマラソン、4月の東京シティ・千代田桜祭りRUN&WALK、7月の東京シティ・8時間耐久ラン、11月の東京シティウォークです。「やっぱり、ウルトラランニングを創りたい」、そんな思いがず〜とわだかまっていて、やっと開催するテーマを見つけ、来年5月11日の開催に向けて準備を開始しています。

 そのテーマは新撰組の副長、土方歳三です。なぜ土方か、その理由は司馬遼太郎さんの長編小説「燃えよ剣」の中に見出せます。主人公の歳三の描写に次のフレーズがあります。「歳の鬼あし。といえば、日野宿かいわいで歳三の少年時代を知る者なら、だれでも知っている。この男の足は鬼のように迅い」「沖田、知らねえのか。足の達者なものは知恵も達者、というほどのもので」「とっとと街道を足で噛むようにして歩いていく」

 再来年のNHKの大河ドラマが「新撰組!」です。なぜ新撰組なのか、は別にして、来年5月の日野新撰組祭りにあわせて「第1回東京シティウルトラランニング」を開催すれば、多少のニュースにはなりそうです。言い忘れましたが、武州多摩の日野が歳三の生まれ故郷です。ここから、東京都下の歳三縁の地を巡る100`コースが作れないか、地図と睨めっこの日々を過ごしました。

 京に出て新撰組を結成する前の歳三は、近藤勇の江戸道場「試衛館」の門人で師範代クラスでした。もっとも、剣の腕は近藤や沖田総司には及びませんでした。その道場の候補地が小石川柳町、小日向、市ヶ谷といった所です。そして、鳥羽伏見の戦いで破れて、大坂から船で江戸に戻って、品川の宿に上陸しています。日野〜品川〜小石川〜新宿〜府中〜日野、これで100`になりそうです。

 <土方歳三研究家>  藤田 俊英 (02/12/14)





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