コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.528

◎東京と名古屋でシティウォーキングを開催しました その1
〜「第2回 土木の日・東京シティウォーク」は玉川上水を三鷹駅まで逆上る〜
 「くらしと土木の週間」の11月17日、東京の初冬を飾る風物詩となった標記ウォークを主催し、ウォーキング愛好家とサポートボランティア合わせて五十数名の参加を得た。午前10時から四谷の土木学会にて、宇佐美彰朗氏(東海大学教授・元五輪マラソン3回代表 )のウォーキングセミナーと小泉智和氏(前東京都水道局理事・総務部長)の玉川上水ウォーキングガイドを受講し、午前11時から神宮外苑の国立競技場へと歩き始めた。

 メインスタンドでは東京国際女子マラソンのスタートを楽しむ観客に混じり、多種多彩なウェアの女性ランナーに声援を送りながら昼食を済ませた。お目当ての高橋尚子さんが肋骨疲労骨折で棄権したのが残念であった。スタート観戦後は外苑西通りを北に向かい、四谷大木戸跡にある玉川上水記念碑で上水開設の由来と玉川兄弟の功績を偲んだ。ここから羽村の取水口まで約43kmをわずか7ヵ月で開削したと聞いて、工事の速さに驚いた。

 その後、新宿御苑、新宿駅跨線橋から甲州街道を初台へ、渋谷区と世田谷区の玉川上水 跡緑道を経て笹塚から代田橋までは姿を見せた上水に見とれる。甲州街の上を横切り、杉並区の上水跡緑道を西に進む途中が玉川上水の真骨頂、自然の水路では絶対にお目にかかれない「武蔵野台地の尾根筋沿いに開削した上水」の様子がよく分かる。環状8号を横切り、久我山当たりで再び顔を見せる上水に沿って三鷹駅に20km歩きのゴールを遂げた。

 昨年第1回は国立競技場から渋谷川、古川に沿って日の出桟橋、芝浦埠頭からレインボー大橋を渡ってお台場にゴールした。来年第3回は千代田区の江戸開府4百年記念行事の一環として江戸城周辺を巡る予定である。今年のサポートボランティア9名はスポーツ系 7名にシビック系3名、共に『CIVIC SPORTS ボランティア』のカードを張り付けたディパックを背負った。来年はCIVICなボランティアの頭数を増やしたい 。

 <建設評論家・スポーツイヴェントプロデューサー>  藤田 俊英 (02/11/22)





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