コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.502

◎第1回東京8時間耐久RUN、小金井の東京学芸大学は夏祭り その6
〜武蔵野の森が面影るコースは木陰に恵まれ、セミが脱皮の準備中でした〜
 2時過ぎ、疲労極まった某チームが代走を大会本部に持ちかけてきました。トップを争っているチームでないので、これも主催者の運営業務の一環と割り切って、5周回を2回代走しました。参加各チームは私がランナーになった姿を見て、いぶかっていましたが、これも東京8時間耐久RUNの魅力の一つとご理解願えたようです。

 実際に東京学芸大学の1周1`のコースは、その6割程度の距離が武蔵野の面影を残す木々の木陰に覆われていました。ですから、走っていると意外と暑さは感じませんでした。それに両側に参加チームのピットが並ぶ延長百m程度の区間を走るのは、声援とかがあって、予想以上に励みになることが分かりました。周回チェックテントの前を通過するさい、学生さんから浴びせられる激励のコールも楽しみです。

 盛況だったミュージックフェスティバルが終わったようで、当たりには耐久RUN関係の物音しかしなくなりました。そう言えば、セミの泣き声が聞こえません。梅雨明け早々で、セミはまだ最後の脱皮をしていないようです。相変わらず、気温は34度ぐらいですが、日が傾いてきた分だけ涼しさが感じられます。いよいよ、最後の1時間に突入しました。

 この頃になると、主催者の関心はレース終了後の閉会式の段取りとか懇親会の準備に移っていきます。持ちだした机に椅子を片付ける算段や記録証の用意、渡辺研究室への運営委託費の支払いとか、事務的な事項に注意が回ります。参加ランナーの容姿は疲れてはいますが、フィニッシュが近づいた安心感が漂い始めています。世界初の試み、ランニングバージョン8時間耐久の終幕が演じられようとしています。

 <新しいランニング・フェスティバルをクリエイトする>  藤田 俊英 (02/08/04)





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