コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.502

◎第1回東京8時間耐久RUN、小金井の東京学芸大学は夏祭り その5
〜音楽フェスティバルで日射病が発生、それでもランナーたちは元気です〜
 午後1過ぎ、大会本部にいた私にコース巡視員から「日射病でランナーが倒れた」との連絡が入りました。大急ぎで、宇佐美先生と渡辺先生に、その旨を告げて現場に行ってもらいました。こう言うときの主催者って、まずドーンと落ち着くことが重要なんですね。とにかく、信頼できる方を現場に送って、いかなる事態か確認が取れるまで下手に動いたら駄目です。

 15分位経って、宇佐美先生が戻って来ました。倒れたのは、ミュージックフェスティバルの聴衆の男性でした。音楽を聴いて、リズムに合わせて体を揺すっている内に、水分が切れたようでした。そして、この事実をすぐさまアナウンスしました。「音楽を聴いていても、倒れる暑さですよ。ランナーは水分補給に努めてください」、大会本部としても、コース上に大型ポリバケツを置いて水を満たし、ランナーが水浴び可能な対策を取りました。

 そんな過酷なレースコンディションの下、2組の障害者&伴走者チームは底抜けに明るい雰囲気で、ランニングを楽しんでいます。この明るさは一体何なんだ?健常者ランナーにはない、一皮剥けた天衣無縫さとでも言える、アカルサが大会全体に染み渡って行きます。2組を率いる山縣正彦さんの世話好きで、親切な人間性にも脱帽します。

 先頭チームを先導する白いロードレーサーの自転車の漕ぎ手も、女子学生に変わっています。男と違って、優しい先導です。時々、並走して声援でなく静かに話し掛けたり、別なチームのランナーに声援したりと、ご本人も楽しんでいます。やはり、東京学芸大学ですから、教員志望者が多いはずです。人の面倒を見るのが好きな方々が多いのでしょうね。さて、大会本部の私にもランニングのお鉢が回ってきました。

 <新しいランニング・フェスティバルをクリエイトする>  藤田 俊英 (02/08/03)





前のページへ戻る