コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.490

◎東京シティロードレースのボランティアアンケート結果です その2
〜スポーツボランティア、イメージはボストンのスクールバス、退役者が運転手〜
 それは、この東京シティロードレースで、運営をサポートするボランティアが提供するサービスを受ける参加者、具体的には参加費4千円を支払って全国から集まるランナーの方々は、何を目的、楽しみにして集まってくるかです。自前のお金と時間と体力を使って都心の10キロを走る、このような方々は、神戸の大地震で焼け出された被災者とは全然別のボランティアサービス受給者であるはずです。

 設問「サポートボランティアに参加された理由」です。第1位解答は「スポーツボランティアに以前から興味があった」で26%、以下「活動を通じて社会に貢献したかった」22%、「マラソンロードレ−スが好き」22%、「以前からボランティア活動に取り組んでいた」20%と続きます。第1位を解答した方のスポーツボランティアの具体的なイメージは何なのでしょうか。

 4月に笹川スポーツ財団と日本スポーツボランティア・アソシエーションの共催で合計4回のボランティア研修会」を開催しました。3時間の研修の最後は私の20分間の話でした。何を話すか、なかなか決められませんでした。今まで、国内外合わせて60回近いフルマラソンをゴールしていますが、特にボランティアの方々と相等しくお近づきになった経験はありません。特に、国内の大会で受付や給水でお目にかかる揃いのウインドブレーカーを羽織った開催地の地元の人々はボランティアだと意識したことはありません。

 それで、ボストンマラソンのスクールバスを思い出しました。ボストンでは参加ランナーはスタート地点のホプキントンの丘までボンネット型のスクールバスで移動します。この日は学校は州の祭日で休みですから、普段は生徒を送迎しているボランティアの運転手がランナーを乗せて運転します。この運転手の方々が退役した男女ですから、老眼鏡をかけて一見ヨボっとしています。所が、運転を始めると荒っぽいんです、運転が、特に女性の場合は。服装は自前のカジュアル、運転前の朝食のサンドウィッチも自前ですね。

 <千客万来の日本スポーツ・ボランティアソシエーション>  藤田 俊英 (02/06/22)





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