コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.489

◎東京シティロードレースのボランティアアンケート結果です その1
〜大会当日参加した赤いTシャツのサポートボランティアは232名でした〜
 昨日20日、宇佐美先生と笹川スポーツ財団(SSF)を訪問しました。主目的は「第1回東京シティロードレース2002」の感想や反省を話し合うことでした。5月19日の開催から約1ヶ月が経ち、この間にSSFでは、ロードレースに参画したランナーやスポーツボランティアから届いた各種アンケート調査のまとめを進めていました。今回、SSFが独自に募集したサポートボランティアに応募して、なおかつレース当日にボランティアを体験された方々は232名でした。

 これはアンケート調査の項目にありませんでしたが、234名の中で普段から走っているいわゆる市民ランナーとそうでない人の割合は半々位でしょう。SSFがボランティアを募集したのは一般新聞紙面でした。ロードレースの運営サポートボランティアを募集する広告には、募集資格としてランナーやスポーツマンである必要はありませんでした。ですから、普通の一般市民の方で、ある程度ボランティアに興味を持っている方が応募されています。

 実は私もボランティアとしてロードレースの運営をサポートしたのは今回が初めてでした。日本スポーツボランティア・アソシエーション(NSVA)の一員としてSSFとはレース運営の企画段階から関与していまして、当初はレースに参加する障害者の方々のサポートを担当する役割を仰せつかっていました。それが、昨年暮れ頃から、他の運営サポート、例えば受付、給水、沿道整理、ゴールなどについても相談を受けるようになりました。

 相談を受けて、レース運営のコンサルティングを続けている内に、私の中に大きな疑問点が湧いてきました。それは、この東京シティロードレースで、運営をサポートするボランティアが提供するサービスを受ける参加者、具体的には参加費4千円を支払って全国から集まるランナーの方々は、何を目的、楽しみにして集まってくるかです。自前のお金と時間と体力を使って都心の10キロを走る、このような方々は、神戸の大地震で焼け出された被災者とは全然別のボランティアサービス受給者であるはずです。

 <千客万来の日本スポーツ・ボランティアソシエーション>  藤田 俊英 (02/06/21)





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