コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.483

◎新撰組の副長、土方歳三は法人再生請負コンサルタントでした その4
〜歳の鬼あし、土方歳三はエアロビクスな高速ランナー&ウォーカーでした〜
 有名な新撰組の局中法度、これがなぜか、女一人が浮世を渡っていく処世訓に感じれれたそうです。法度の文句には、歳三のフェミニズムが秘められている、そうですよ。あの地獄の掟、新撰組の局中法度に女心を虜にする呪文が隠されている、この歳三のアトラクティブなセンスから幕末義勇兵のボランティア集団が誕生した、私はそう感じました。ウォーキングな女性が歳三への恋慕を語り続けます。

 歳三の魅力は男前、二枚目、剣が立つ・・、といろいろありますが、脚が早かったのも女性には魅力です。昔から、いくら男前でも鈍足、べた足では女性は騒ぎませんね。歳三はガキの頃から「鬼あし」と呼ばれたようで、鬼のように迅い足だった。司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」にも「鬼あし」の記述があります。沖田総司が「土方さんは化け物ですね、韋駄天の」とからかうと、「沖田、知らねえのか。足の達者なものは知恵も達者」と歳三が答えています。

 その歩き方を司馬さんは、「歩き出すとむっつりとだまり、眼ばかりぎょろぎょろ光らせ、独特の無愛想づらで、とっとと街道を足で噛むようにして歩いてゆく」と表現しています。この「街道を足で噛む」なる表現は、宇佐美先生のウォーキング講習会で聞いて耳に残っています。当然、草鞋で歩いてますから、噛みやすいはずです。

 そんな事で、歳三の鬼あしをテーマにRUN&WALKの新しい企画が誕生しました。天然理新流の江戸小石川の試衛館から甲州街道を下って、日野は石田の歳三の墓所を巡って、新撰時代の姿の歳三の銅像が立つ高幡不動尊まで歩いたり走ったり、約35キロぐらいでしょうか。毎年5月の日野新撰組祭りに合わせて開催したいものです。スタートは小石川の伝通院の門前でしょうか。

 <千客万来の日本スポーツ・ボランティアソシエーション>  藤田 俊英 (02/06/03)





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