コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.482

◎新撰組の副長、土方歳三は法人再生請負コンサルタントでした その3
〜地獄の掟の新撰組局中法度、歳三のフェミニズムが潜む「女の道」ですよ〜
 では、新撰組をボランティア集団にしたて上げたのは誰かというと、見あたるところ副長の土方歳三しかいません。ですから、歳三に関する作品を読み直しました。多摩の日野市の生家と墓所も訪ねました。女性の熱烈なファンが昔から多いことも再確認しました。130余年前に函館で戦死した30歳半ばの男やもめが、なぜに末長く女性たちを魅了するのか、それが今回の私の連載テーマとなりました。

 4月27日、GW開始の日は晴天でした。ヤマハに乗って日野の高幡不動尊に行って歳三の新撰組副長時代の姿を銅像で見たり近藤・土方両雄の碑を眺めたりした後、石田に回って墓所の石田寺に着きました。目新しい墓石の前に散切り頭、黒羅紗コートに白いマフラーを巻いた歳三の有名な遺影が飾ってあります。確かに、二枚目の色男です。赤城圭一郎もジェームス・ディーンも負けています。

 「歳さん、あんた未だに女の人にえらい人気ですよ」とか何とか話しかけていますと、背中の方に人の気配を感じました。振り向きますと、ほぼ同年代の女性がウォーキングな姿で、ニコっとしていました。不動尊で出会った女性で、彼女は歩いて来たようです。彼女のお参りが済むまで待って、女の目から見た歳三の魅力を聞き出しました。彼女が歳三を意識したのは、25年前の頃だったそうです。

 有名な新撰組の局中法度、これがなぜか、女一人が浮世を渡っていく処世訓に感じれれたそうです。法度の文句には、歳三のフェミニズムが秘められている、そうですよ。あの地獄の掟、新撰組の局中法度に女心を虜にする呪文が隠されている、この歳三のアトラクティブなセンスから幕末義勇兵のボランティア集団が誕生した、私はそう感じました。ウォーキングな女性が歳三への恋慕を語り続けます。

 <千客万来の日本スポーツ・ボランティアソシエーション>  藤田 俊英 (02/05/30)





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