コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.477

◎東京シティロードレース2002、開催へのカウントダウン その5
〜ロードレースの経済波及効果は公共事業並と新聞に掲載されました〜
 5月19日が明日となりましたが、天気が芳しくありません。雨の心配が強いですね。16日に日経新聞朝刊は39ページの「首都圏経済」で「東京シティロードレースの経済効果は公共工事並み」とのタイトルで19日開催の10キロランニング大会の経済波及効果を掲載しました。都庁の総務局は「経済と無関係に見えるロードレースが以外に大きな経済効果を生む」と指摘しています。

1.分析対象は笹川スポーツ財団の自前経費7,500万円です。
2.分析手法は経費の使い道の内訳を産業上の性格によって詳細に分割し、東京都産業連関表を42部門に統合した産業部門分類に当てはめて分析しています。
3.分析結果
 経済波及効果=1億4千万円=9千億円(東京都内)+5千億円(その他地域)
    =1億1千万円(3次産業)+2千億円(2次産業)+1千億円(1次産業)
 投資効果=1.4億/0.75億=1.86倍
(公共工事の投資効果は1.95倍だそうで、ほぼ同水準です)

 この他にボランティアを含む8千人のレース参加者の参加料合計2、500万円や参加するための交通費、宿泊費、飲食費などが発生しますが、今回の分析対象に入っていません。この点は19日の大会当日の参加者にアンケート調査を実施して算出するとの予定です。ちなみに、ニューヨークシティマラソンのダイレクト・エコノミック・インパクトは1億$=130億円でしたね。

 同じ内容が、今朝の東京新聞の3面記事にも掲載されています。ロードレースの開催と公共事業の建設が同じような経済効果を社会に及ぼす。公共事業は、その後に橋や道路や建物という何らかの姿形を残しますが、ロードレースの開催は目に見える姿形を残しません。では、一体何を残すのでしょうか?参加した競技者とボランティアに「目抜き通りを走った感動やランナーを声援した想い出」を残すのでしょうか?

 <千客万来の日本スポーツ・ボランティアソシエーション>  藤田 俊英 (02/05/18)





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