コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.440

◎「第2回大江戸夢舞いマラソン」は正月2日の開催でした その2
〜買い物客でごった返す銀座中央通り、和服の晴れ姿を見かけません〜
 レインボーブリッジのプロムナードをインラインスケーターが五つ輪のスケートを両手に持って、泣きそうな顔をしながら走っています。しかし、いい天気ですね。晴天微風、お台場の海面は鏡のように光っています。芝浦側の橋台に着きました。エスカレーターでなく階段を降りていきます。一階の玄関を出てしばらくしてからの駐車場でスケーターが念願の五つ輪のスケートを履いています。

 海岸通りを横切って、田町南の高架橋を通ってJRとモノレールを跨ぎます。虎ノ門の交差点まで北上します。スケターの若手男女は遥か前方をスっ飛ばしています。やはり、元旦に比べると人通りは多いようです。この大江戸夢舞いマラソンは、交通規則に従って歩道を進みますので、一般歩行者に迷惑をかけないように走るのが醍醐味と言えます。

 虎ノ門の交差点で右折して、外堀通りを新橋駅に向かい、JRのガードをくぐって銀座の端っこに出ます。デパートや商店が初商いで福袋を売っています。歩道を埋める買い物客の隙間を縫って、銀座の中央通りを北上します。正月らしい日本髪を結った着物姿のご婦人はついぞ見かけませんでした。皆さん黒っぽいオーバーやコートを羽織って、華やかさのカケラもない銀座の風景でした。

 ランナーが胸と背中に付けている「東京を走りたい」とか「世界に誇る東京シティマラソンを開催」のスローガンを見かけて、「この連中は一体なんだ?」といぶかしがる方々が多いですね。銀座に足を運んだほとんどの買い物客は、東京だけが世界で唯一、先進国で市民マラソンを持たない首都であることをご存じでありません。

 <世界に誇れる首都マラソン、東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (02/01/06)





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