コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.432

21世紀初年、東京ロードランナーズクラブの成果報告です その4
〜謹賀新世紀の元旦、お台場海浜公園から「TOKYO夢舞いマラソン」〜
 笹川スポーツ財団のセミナーには、基調講演が毎日新聞特別委員の大島幸夫さん、討論会が宇佐美先生、トライアスリーターの白戸太郎さん、財団常務理事の藤本和延さんが出演していました。大島さんはアキレス・トラッククラブジャパンで障害者ランナーの伴走ボランティアを続け、ニューヨークシティマラソンに障害者ランナーの伴走を続けています。昨年のランナーズ賞を受賞された市民ランナーの鏡です。

 大島さんの講演は、「市民主義」「祭り」「粋」「ユニバーサル」「目抜き通り」「OWN RISK」「都市」がキーワードでした。この頭文字を取って「夢舞い都市を」というフレーズで今後の日本のマラソン文化を提案されました。そして、何と21世紀の元旦、2001年1月1日に「TOKYO夢舞いマラソン」を開催をしています。午前10時にお台場海浜公園をスタート、レインボーブリッジを渡って、銀座、浅草、上野、神田、皇居、四谷、新宿、原宿、渋谷を経て代々木公園がゴールのフルマラソン、42キロでした。

 障害者の方も参加されていました。さすがに元旦の銀座の中央通りは人影がまばらでした。全コース、歩道を通って、代々木公園に2時半頃に着きました。明治神宮の参拝客でごった返す中で、荷物を積んだ車を見つけるのに時間がかかりました。そして、日が暮れた神田の一角のビルで完走パーティが開催されました。もちろん障害者の方々も参加されています。全員ランナー、そんな連帯感を感じました。

 東京ロードランナーズクラブの21世紀の初仕事は、1月4日の午前9時に環境庁の皇居外苑事務所に行って、3月18日に初開催する「東京シティマラソン」の申し込みをすることでした。私以外に2人、合計3人がまだ開いていない事務所玄関前に並んでいました。手続きは簡単に終わりました。手渡された許可証のコピーを持って、丸の内署の道路許可申請係に行きました。「3月開催ですので、2月になってから申請して下さい」と親切に教えられました。

 <歩いて暮らせる街づくり、東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/12/13)





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