コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.423

第1回 土木の日・東京シティウォークはマラソン観戦つき その3
〜渋谷川グッドデザイン計画を掲げる市民グループ20人も合流しました〜
 スタート観戦後、大江戸線の国立競技場駅入り口に12時20分に集合します。ここで、渋谷川グッドデザイン計画なるプロジェクトを進めている市民グループ20名と合流します。「春の小川を取り戻そう。うるおいのある水辺の環境をつくろう」と具体的な活動計画、「渋谷川のコンクリート護岸に三宅島の溶岩で作った生態系修復パネルを張り付ける」を掲げているグループです。

 国立競技場から外苑西通りに沿って明治公園が整備されていますが、この公園内の歩道が小川の風情を感じさせる景観を見せています。ちょうど、足下の地下を渋谷川の支流が流れています。公園が出来たのは競技場とおなじ東京五輪の年、昭和39年ですから、その当時の設計者がせっかくの小川い蓋をする整備手法を嘆いて、何とか後生にここに小川が流れていることを感じさせようとした苦心の結果と思います。

 仙寿院の交差点を南下、霞ヶ岳団地の交差点から市街地住宅内の小道に入ります。緩やかなカーブが続き、一見して川筋と分かる小道の両側に洒落た店舗が並んでいます。表参道通りにかかる歩道橋を渡り、若者が溢れるキャットストリートを明治通りまで進みます。周りの若者とかなり異質な40人のウォーキング集団でした。

 渋谷駅前の雑踏を進み、首都高速下の歩道橋を渡っていよいよ渋谷川が顔を見せる箇所に到着しました。3面をしっかりとコンクリートで固められ、わずかな水が流れる身も蓋もない眺めが続いています。しばらく進んで並木橋の当たりから、下水の高度処理水が放流されている箇所で東京都庁の河川部の方の説明を受けました。

 <街づくりランナーズです、東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/11/23)





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