コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.410

本州横断・地域連携110キロ、足軽ランナーが戦国絵巻く 第5幕
〜ゴール後は七里の渡しで一風呂浴びて、お好み焼きで地域連携な懇親会〜
 第3チェックでリタイヤ1名を乗せて、第4に向かいます。この間、45キロから60キロは伊吹山南山麓の広域農道を走ります。適度の上り下りを繰り返す、上級ランナーには楽しい区間です。ランナーは第4の中間地点に着くと、着替えたりシューズを履き替えたりストレッチをしたり・・と一息尽きます。リタイヤが元気を取り戻して、第5に向かって走り始めました。

 第5までの途中、関ヶ原を過ぎると名神高速と牧田川に挟まれた堤防道路を進みます。川の流れとランナーと高速走行車両、絵になる風景ですが、トップ走者より先に79キロ、国道258をアンダーする第5に急ぎます。曇天の空からポツっと雨粒が落ちてきました。トップは6時間36分で通過し、最終は8時間55分、途中参加のペアはキチっと寄り添って8時間42分でした。2人目のリタイヤが出ました。

 第6と第7は桑名走友会のボランティアがチェックしています。第6は茶店仕立てで素麺やオニギリなどがテーブル上に並んでいました。第8、第9、第10は桑名市役所のランナーがボランティアです。トップが9時間30分でゴールとの連絡が入ります。雨粒が時たまポツっと落ちてきます。第9の百キロ地点、3人目のリタイヤが出ました。午後5時、12時間が経過。まだ7人がゴールを目指しています。

 13時間制限内に12人がゴールを遂げました。最終は12時間50分、大きなディパックに飲食物を一杯詰めた鈴木さんです。私も鈴木さんのラスト500mを伴走しました。御台所祭りも店じまい、ゴールした方々は七里の渡しに戻って、銭湯で一風呂浴びます。そして、桑名名物は八尾勇のお好み焼きとおでんの懇親の席に着きます。参加ランナーとボランティアスタッフの地域連携な交流の花が咲きました。

 <足軽ランナーが日本を救う、東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/10/26)





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