コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.399

豪州サウスウェルズ州、カウラ市・桜祭りに歩走参加します 第1幕
〜戦争騒ぎの最中に、はるか彼方の豪州で第2次世界大戦の証の地を訪ねます〜
 「歩き走る国際交流の新しいツァー、日豪親善の聖地・カウラを巡る旅7日間」との呼びかけで、「カウラ桜祭り・RUN&WALKツァー」を募集しました。結局、最小催行人数の15名に至らず、個人参加6人組で敢行することとなりました。十名程度が申し込まれましたが、NYCのテロでキャンセルが出ました。やはり、興行事業は一寸先は闇だと実感しました。

 豪州の現地でカウラ市長とトライアスロンクラブ会長に宇佐美先生の親書を渡すことになり、日本語での文案から翻訳とあいなりました。この英文親書を携え、東京ロードランナーズクラブを代表して私が、日本スポーツボランティアアソシエイションを代表して谷川さんが、現地の方々と今後のRUN&WALKの展開を話し合う予定です。

 世界情勢が不安な折りですが、これも民間レベルの草の根外交の一端と納得して行くことにしました。戦争騒ぎの真っ直中に、第2次世界大戦中に日独伊の枢軸国の捕虜が収容された戦争の証の地を訪ねるのも酔狂なこととなりました。豪州の岩場のカウラで眠る千余名の日本人は、この現状をどう眺めているのでしょうか。

 豪州で日本人が戦死したことは、あまり知られていません。千代田区千鳥ヶ淵の戦没者墓苑には、太平洋周辺を彫り込んだ大きな地図があり、各地で亡くなった方の人数が「陸海軍軍人軍属戦没者数一覧図」として残されています。1番多いフィリピンの50万人を含む総合計は212万人です。でも、よく見ると豪州は北側のごく1部が図示されているだけで、数は報告されていません。

 <団塊世代にメンタル走談する東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/10/05)





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