コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.361

「子どもが遊ぶ川づくり」、これからの河川整備は河童駆け 第6幕
〜11月18日、渋谷川に沿って東京港までのシティウォークを開催します〜
 河川整備のハード分野を担当している大半は土木工学を修めた方々です。河川行政を担当する役所の河川部局、そこから河川整備の設計図書をコンサルティングする建設コンサルタント、その設計図書の通りに河川整備の施工を担う建設業者、俗に土建屋と呼ばれる方々です。ですから「子どもが遊ぶ川づくり」なるメッセージを土木工学全体として、河川空間のユーザーである納税者に伝える必要があると思いました。

 四谷駅の脇に土木学会があります。会員数5万人の産官学からなる一大アカデミーは、残念ながらほとんど一般市民の方々と交流を持っていません。土木という漢字を分解した十一月十八日を「土木の日」と制定して、市民との交流行事を開催していますが、なかなか集まりが芳しくありません。

 私が属する土木学会のコンサルタント委員会がランニング学会と共催して、今年の11月18日の「土木の日」に東京シティウォーキングを開催しようとしています。私が企画責任者です。午前10時に四谷の土木学会に集合、ウォーキングセミナーを開いて、神宮外苑の国立競技場まで歩いて「東京国際女子マラソン」のスタートを見送ってから、渋谷方面に出ます。それから、渋谷川〜古川に沿って東京港の日の出桟橋に出て、芝浦からレインボーブリッジを渡ってお台場の人工海浜がゴールです。

 このウォ−キング開催の意図は、日本の都市環境整備の方向を大きく変えた東京オリンピック関連の整備事業の象徴である国立競技場から、首都高速道路が渋谷川の面影を覆い隠している現況を見て、それから江戸前の海を再生したお台場の海浜公園を堪能して頂き、この40年間の土木行政のポリシーの移り変わりを感じてもらうことです。東京ロードランナーズクラブが協力します。

 <日本の少子対策を実践する東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/07/16)





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