コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.359

「子どもが遊ぶ川づくり」、これからの河川整備は河童駆け 第4幕
〜生態系協会と東京ロードランナーズクラブでRUN&WALKを開催したい〜
 財団法人・日本生態系協会の池谷奉文会長は昭和十七年に静岡御殿場で生まれたそうで、子供の頃から野鳥が大好きとのこと。鳥のお医者さんを目指して獣医学科に入った変わり種です。埼玉で小鳥の医院を開業しているうちに、昭和40年代半ば、埼玉の有名なサギの群生地での大量変死を体験します。農薬の空中散布で、サギの子供がバタバタと死んでいったそうです。

 それが、自然生態系保護の活動に身を入れるようになった動機でした。「土木施工」という月刊誌のインタビューですから、自然に直接メスを当てて外科手術を施す土木技術者への注文とかも聞きました。「とにかく土木工事の対象となる空間には、カエルもミミズも小鳥たちも、人間の子供たちいる生態系があるんだということを、まず知ってほしい」との注文でした。

 それで、生態系協会は自然生態系を守る技術者の育成と向上を目的とした「ビオトープ管理士」なる資格制度を制定しています。この資格が最近注目されています。確か経済誌が不況に強い資格一覧に掲載していました。河川整備の関係では、もともと蛇行していた河川をまっすぐに整備した、それを今から元の蛇行していた状態に再生する、そんな事業が開始されます。

 インタビューが終わって雑談になって、会長と私が別の目的で訪れたコロラド・ボールダーの話題になって、走りたくなる町ボールダーのトレールコースが実は、エコロジーネットワークの一部であること、そのネットワークの整備にフランク・ショーター氏が一役買ったことなどを話しました。そして、生態系協会と東京ロードランナーズクラブでRUN&WALKを開催しませんかなど、話題が広がりました。

 <日本の少子対策を実践する東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/07/14)





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