コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.358

「子どもが遊ぶ川づくり」、これからの河川整備は河童駆け 第3幕
〜河童を呼び戻す川づくりの仕掛け人は、埼玉の野鳥のお医者様でした〜
 パネリストの映画監督、篠田正浩さんが河川整備について辛口の発言を続けます。監督の故郷、岐阜市の長良川での子供時代の体験から、ご自身の人格形成でいかに長良川とのつき合いが重要であったかを、諄々と語られます。なにせ一級河川の長良川とのつき合いです、私は伺っていて羨ましさを感じました。私は子供の頃、泳げるような川とのつき合いは全くなかったですね。

 そういう中で、太田裕美さんが母として子供たちと多摩川で遊んだ、最近の体験をご披露されます。相当、太っ腹な母親ですよ、裕美さんは。多少濁った川の水でも、子供を水の中にほりこんだり、なかな大したお母さんです。やはり、ご自身が荒川の支流で相当に川遊びをされた少女時代の経験があるからですね。

 富士常葉大学の杉山恵一教授の発言で一つ、全く理解できなかったのがあります。川とご自身の体験を語る中で、「子供時代、ピュアーな関係だけでなく、川遊びを通じてエロチックというかセクシーというか、そんな感覚を子供心に感じた」とのことなんですが、何がエロチックでセクシーなのか一向に理解できません。もう少し詳しい解説が欲しかったですね。

 関東は梅雨が明けて、猛暑が始まっています。本日、大宮駅前に行って、財団法人日本生態系協会の池谷会長をインタビューして参りました。平成8年に河川法が改正されて、このように「子供が遊ぶ川づくり」と河川行政を方向転換させた、当事者です。なぜか、子供の頃から野鳥が大好きで、野鳥と一緒にいたいと獣医学科に入って馬や牛や豚には目もくれず、野鳥のお医者さんの勉強を続けた方でした。

 <日本の少子対策を実践する東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/07/13)





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