コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.352

聖域なき構造改革、道路特定財源特集に東京ロ−ドランナーズ 第8幕
〜日本生態系協会、子供が輝く21世紀の都市は昔の道路整備に戻ることから〜
 本日午後、池袋東口の財団法人・日本生態系協会を山海堂の編集者と一緒に訪問しました。この協会はNGO組織で「カエルやミミズや小鳥たち、そして、これから生まれる子供たちにも、共に輝いて生きる世界をめざしています」とパンフレットに記載されています。ここの池谷奉文会長を、雑誌「土木施工」の特別インタビューに登場して頂くことになりました。私がインタビューを担当します。

 昨年10月17日に、協会が主催した「国際シンポジウム・子どもがかがやく21世紀の都市」に参加しました。池谷会長の基調講演を聞いて、是非ともインタビューしたいと思いました。「子供の体力がどんどん落ちていく。体力が落ちることによって、当然、健全な考え方や感性も変化する。子供の最大の教師は自然だ」、単に自然環境を保全する・・じゃなくて、これから数が少なくなる子供の体力低下を防ぐ、この視点に感心しました。

 最近、日本の子供の学力低下が明らかになっていますが、学力だけでなく体力、運動能力も低下しています。スポーツマンならすぐ分かる事ですが、机の前にキチンと座って授業をしっかり聞く体力がないから、学力も低下します。学力を付ける基本は体力なんですね。池谷会長は、ご自身スポーツマンとお見かけしました。今後、ただでさえ数が少ない子供が、体力まで低下しているとなると、日本の将来の国力はいかがあいなるか、心配ですね。

 で、心配するくらいなら子供と一緒に里山を歩こう、と里山あるきを進めているのがウォーキング学会やウォーキング協会です。ですが、都会の親子が四六時中、里山を歩くことはできません。やはり、手軽な子供の体力UP空間が必要です。つい40年前、家の周りの道路は子供の体力UPな空間でした。キャッチボール、鬼ごっこ、隠れんぼ、蝉やトンボ取り・・とか、クタクタになるまで道路で遊びほうけていました。もちろん、舗装道路でなく土の地面の道でした。

 昔を見習った、子供が生身で遊べる道路整備が必要ですね。

 <日本の集客都市化を実践する東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/06/25)





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