コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.350

聖域なき構造改革、道路特定財源特集に東京ロ−ドランナーズ 第6幕
〜土木技術者向けホノルルマラソンツァーを開催します、道路を使う技術体験〜
 長野県知事の脱ダム宣言や道路特定財源・・で建設行政が何かと話題になっています。債務を免責されたゼネコン、一括丸投げ問題、道路舗装の上請けとか、この業界は叩いた分だけ埃が出てきますから、マスコミも叩き甲斐がありますね。でも、この業界の技術者、エンジニアは朴訥な方々なんです。そんな彼らが、世界に冠たる日本の土木技術を担っていますが、最近自信をなくしています。

 せっかく作った土木構造物、橋や道路などが使われていない。利用者のことを考えていない構造物が大きな顔をして地図に腰を据えています。物を作る技術は天下一品でも、それを使いこなす技術は赤子にも劣る日本の土木屋さんたちです。で、私もそんな土木屋の端くれを長年勤めていました。

 いよいよ東京ロードランナーズクラブで「Civil Engineer’s 2001 ホノルルマラソンツァー」を実施いたします。作る土木から使う土木へ構造改革!と唱えて、日本の土木屋にホノルルを走ってもらおうと考えました。ワイキキの人工海浜には使う土木のお手本が垣間見えます。米軍付きの軍事土木技術者が軍用パールハーバーを作った、そのついでにチャントした非軍用の人工海浜も設えています。その背景には米国の「ハワイを世界の観光拠点」にする国家戦略もあります。

 ツァー広告を土木学会誌に掲載します。1/2ページ分の版下を作って広告代理店に持ち込みました。「土木学会誌には珍しいタイプの広告ですね」と担当のオジサンが感心していました。そのオジサンは東京陸上競技連盟の審判員の資格者で、「そうですか、東京ロードランナーズクラって、あの宇佐美先生が代表ですか。私もホノルル、走ってみたいですね」と話してくれました。

 <日本の集客都市化を実践する東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/06/20)





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