コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.343

今週はMXテレビの取材とウォーキング学会発表とプラスα 第10幕
〜ウォーキング愛好家は地図マニア、土地の標高もウォークには必要ですよ〜
 測量の日記念パネルディスカッションには国土地理院の測図部長、堀野さんもパネラー参加されていました。堀野さんは、日本の地図の品質は世界一でデジタル化が急進している現況をお話されました。パネル最後の会場からの質問時間になって、横浜在住の方から堀野さんに「確かに日本の地図は精度が良くて使いよいが、ウォーキングに持って行く場合、平面情報は確かによくわかるが、垂直情報つまり土地の高低が掴みにくい。等高線以外にもっとわかりやすい表現を工夫してほしい」との要望が飛び出しました。

 この要望に掘野さんは通り一遍の杓子定規な解答をなさいましが、初めての道筋を走ったり自転車に乗ったりするさい、平面情報は道に迷わないため重要ですが、その道の縦断勾配、昇り降りの程度も極めて大切です。このことを身を持って体験するのは、やはりウルトラランニング参加ですね。同じような坂でも、初めの頃と後半では全く身にかかる負荷、ストレスが異なってきます。

 通常の地図で等高線を読んで、峠道の高低を調べるのは煩わしい作業です。山の頂上の標高は海抜・・mと記入されていますが、峠道の最高は海抜・・mかは、記入されていません。実際に車で走っていても、峠道のクネクネした道のカーブが半径・・mとか・・%勾配の標識は出ていますが、峠道の頂上が海抜・・mかを報せる標識はあまり見あたりません。

 今後、ますますウォーキングやランニング愛好家が増えますと、土地の標高を要所要所、交差点や峠の頂上や橋などに記入したRUN&WALK−MAPが出現するかもしれません。

 <日本の集客都市化を実践する東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/06/06)





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