コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.331

集客都市の視点でジョギングとランニングの融合を実践する 第9幕
〜小泉改革路線の実現は、四つの戦国古戦場を巡るウルトラランナーが米百俵〜
 4月21日に参加した<第11回チャレンジ富士五湖>の記録集が送られてきました。私は100キロの部に参加し、ゴールタイムは11時間25分54秒で完走者283人中95位との結果でした。ご丁寧に10キロ毎のラップタイムも添付されています。90キロから100キロまでのラスト10キロが1時間33分もかかっていました。記録集には、他に117キロと77キロの部の記録も掲載されています。来年は117キロを狙いましょう。

 この<第11回チャレンジ富士五湖>をランニング商品と考えると、やはり商品のセールスポイントは富士五湖を巡るウルトラマラソンという点でしょう。晴れていれば、霊峰富士が切れ目なく眺望できますものね。では、<サロマ湖100キロ>はどうでしょう、オホーツクの海とラスト20キロのワッカの原生花園でしょうか。<四万十川100キロ>は、日本に残された最後の清流四万十川を巡り、沈下橋を渡ります。・・と言うように、ウルトラにはセールスポイントが必要です。

 日本海若狭湾の敦賀から琵琶湖、関ヶ原を経て太平洋伊勢湾の桑名までの120キロのコースはいかがでしょうか?、凄いんですよ、セールスポイントに事欠きませんね。順番に挙げましょう。

1.日本海と太平洋を結ぶ。
2.福井、滋賀、岐阜、三重の4県を跨ぐ。
3.若狭湾、琵琶湖、揖斐川、伊勢湾の四つのウォーターフロントに臨む。
4.賤ヶ岳、小谷城、姉川、関ヶ原と戦国時代有数の4古戦場を巡る。
5.金ヶ崎城、長浜城、大垣城、桑名城と四つの名城を望む。
6.建設中の中部国際空港の滑走路の延長上に重なる。

 私はこの中で、戦国時代の合戦地を巡る点を重視しています。四百数十年前、このコース周辺には、全国津々浦々から食いっぱぐれた炙れ者が功名を挙げんと集まって来ました。その中で、功名を掲げた者はほんの一握りです。でも、今で言うアメリカンドリームの可能性がわずかながらあって、これが戦国男子の血を沸き立たせたんですね。この再現を、IT戦国な今日に<男女共走>を旗頭に開催してみましょう。

 <日本の集客都市化を実践する東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/05/12)





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