コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.330

集客都市の視点でジョギングとランニングの融合を実践する 第8幕
〜桑名城の御台所に越前敦賀から山海の珍味な食材を戦国ランナーが届けます〜
 当初のコースは、関ヶ原の合戦場をブチ抜くバイパスを通って国道21号に出て、大垣市内を進む、でした。大垣市内を逸れて養老山地の東麓を南下するコースに変更します。関ヶ原バイパスから西軍の島津義弘が敵中突破したルートを辿ります。すなわち鳥頭坂越えです。バイパスの途中から桃配山の西麓をめざし、JRの新幹線と在来線、名神高速を潜り牧田川に出て、その左岸堤防道路を名神高速と平行しながら下り、高田橋に出ます。

 ここから近鉄養老線の美濃高田駅前を通って、その後は近鉄の線路に沿って旧道を多度まで進み、ここから揖斐川の左岸堤防に上がって、伊勢大橋に至る。これですと、関ヶ原からの後半コースで疲労困憊して脚が進まなくなっても、近鉄の養老線に乗って終点の桑名まで来れます。桑名駅からゴールまでは歩いても十分程度です。

 このウルトラ・ランニングの参加募集はすでに初めています。現在1名、かなりの上級ランナーが申し込まれています。ですが、正式な実施要項はまだ完成していません。それどころかイベント名称も決めていません。これからです。イベントのコンセプトと趣旨にこだわっています。何のために、わざわざ「桑名の殿様・御台所祭」の一環として実施して頂くかです。

 御台所とは正式には御台盤所、大臣・大将・将軍などの妻を敬って言う言葉です。ですが簡単に、桑名城の台所を司る女性の方と考えます。その女性に若狭から日本海の沿岸の山海の珍味な食材を、今で言う宅急便で届けた戦国時代の味飛脚が、今回のイベントに参加するウルトラ・ランナーと想定しましょう。なんせ戦国時代、早く届けないと腐ってしまいます。途中には山賊、野武士に峠や河川と行く手を阻む障害が連続します。頼るのは二本の脚、お届けすると御台所さまから城主の本多忠勝さまに足軽仕官の推薦が頂けそうです。

 <日本の集客都市化を実践する東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/05/12)





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