コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.322

講演テーマ「川のもつ癒し効果について」を聞いて考える 第4幕
〜渋谷川・古川の癒し効果を体感する、土木の日の記念行事を企画中ですよ〜
 川の持つ癒しの効果は、どれぐらいの川幅があればいいのでしょうか?そんなものキッチリと決まっていませんよね。少なくとも自然が感じられれば良いのでしょう。川風を感じ、川面のさざ波のメロディーを感じ、舗装ではない石ころの角の痛みを感じる、そんな自然があれば癒しに繋がるんでしょうかね。

   昔は川面があったが、今では蓋をされて道路になっている。こんなウナギの寝床状の緑道や道路が東京には一杯あります。私の住んでいる代々木初台近辺には、旧多摩川上水がドカンと蓋をされて、緑道に化けています。代々木公園に向かうと、小学唱歌「春の小川」の記念碑が小田急の線路脇に立っています。その舗装の下に渋谷川の支流、河骨川が流れています。昔の写真では、川幅2m位の小川で、川面を河骨の花が飾っていたそうです。

 今は暗渠化された川の上を走っていても、何となくここが川だったと思うだけで癒されますね。高々35年ぐらい前は、川の姿が顔を見せていました。その35年前の往事を偲びながら走るだけで、月光仮面のオジサンも、七色仮面の蘭光太郎も、ナショナルキッドも、少年ケニヤも、赤銅鈴ノ助も、鉄人28号も、海底人ハヤブサも、ララミー牧場も、ローハイドも、シャイヤンも、ブロンコも、怪傑ハリマオも、やりくりアパートも、名犬ラッシーも、名馬フリッカーも、ローンレンジャーも、ザ・ライフルマンも・・・頭の中に蘇ってきます。

 渋谷川は渋谷駅の南から姿を見せます。ず〜と下って古川と名前をかえますが、かわいそうに首都高速が川面をドカンと覆っています。麻布十番駅の駅前には、一の橋が掛かって公園が整備されています。さらに下って竹芝桟橋と日の出桟橋の間で東京湾に注いでいます。今年の11月18日は土木の日、四谷の土木学会から真西に進んで、明治通りを南下して、渋谷川〜古川を下って芝浦からレインボー大橋を渡ってお台場までの20キロウォーキングを土木の日記念行事としてランニング学会と共催する予定です。これから、企画書をひねり出すつもりです。

 <東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/04/28)





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