コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.321

講演テーマ「川のもつ癒し効果について」を聞いて考える 第3幕
〜河川敷の癒しの空間が、日本から寝たきりを絶滅するとのことです〜
 長谷川会長の1時間30分の講演が終わって、質問時間となりました。この「河川文化を語る会」の主催者は(社)日本河川協会で、国土交通省の河川局の外郭団体とのことです。ですから、会場には河川行政に携わる方々や河川工学の専門家などが多く参加され、聴講されています。

 それでどなたかが、「こういう多摩川癒しの会の活動を全国的に進めるとすると、どういう河川整備が必要か?」と尋ねました。この質問に対する長谷川会長の答えはシンプルなものでした。「河川敷の障害者用のトイレ、河川敷に近い駐車場、堤防を越えられる緩やかなスロープ、オフロードの車椅子(=ランディというそうです)ぐらいで十分です」

 この程度の整備が進んで、多摩川癒しの会のような活動が全国展開されると、ここからが凄いんですが、「寝たきりは絶滅できます」とキッパリとした口調で発言されました。会場の人も、多くのスライドで障害者の方々の生き生きとした顔つきを脳裏に焼き付けていますので、「なるほど、そんなもんかいな」と感じたようです。

 そこで桑名の方々、もう実施されているかも知れませんが、国営木曽三川公園の千本松原地区を「木曽三川癒しの空間」にしては如何でしょうか?すでに、長谷川会長が言われた河川整備は整っているような気がします。

 <東京ロードランナーズクラブ>  藤田 俊英 (01/04/26)





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