コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.317

◎チャレンジ富士五湖、100キロウルトマラソンは山桜駆け 第2景
〜午前4時の富士北麓公園は霧雨が暗闇に舞い、女流関西弁が幅を利かす〜
 結局よく眠れませんでした。でも、過去の経験でランニングは寝なくても大丈夫、寝ない分は食べて補います。2時起床、2時半朝食、3時50分にホテルをバスで出発、4時10分に富士北麓公園に着きます。暗闇の中、霧雨が落ちています。吐く息が白く、冷え込みが強いようです。ホテルからのバスの中で一際元気だった関西弁のおばさまたちが、陸上競技場のスタンドの下の控え場所でも、周りをはばからない独特のタコヤキ臭さをまき散らしています。

 4時30分、117キロの部がスタートしました。今から、19時までの長い1日の始まりです。参りました、Tシャツに4分のランパンしか持参してません、あとは東京都指定のゴミ収集袋を被るしか防寒対策になりませんん。まあ〜、走り始めたら雨は止むだろうと、高をくくります。5時5分前、競技場の横のスタート位置に並びます。幾分、夜が白み始めました。ピストルが鳴りました。

 忍野村を通って15kmで山中湖湖岸道路、左回りに1周すると28km、川口湖に向かいます。FANACの黄色い工場の横を通り、35kmでR138に出ます。富士急ハイランドが40km、ここのエイドで握り飯を3個、たっぷり塩を付けて頂きます。42kmでR138を右折、河口湖大橋の途中が45km、湖岸北の河口湖林間学園が50kmの中間地点で両膝にテーピングを施してもらいます。10時10分に後半を開始します。

 54kmから西湖に向かう急な登り道が1km続き、トンネルを抜けて西湖北岸から上九一色村に入り、60kmのエイドでうどん3杯を腹に詰め込みます。そろそろ足が重くなっています。ときたま折り返しのランナーとすれ違います。この当たりは青木ヶ原樹海で63kmで再びR138に出ます。だらだらな下りを進み65kmで精進湖の周回道路に入り、70kmが100km組と117組の分かれ目、117km組はここからさらに本栖湖を1週してここに戻って来ます。

 <東京ロードランナーズクラブ> 甲斐の山々100km  藤田 俊英 (01/04/22)





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