コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.310

◎東京ロードランナーズクラブの今年度の活動計画を検討中 第4景
〜東海道400周年・桑名宿、ランニングな花見名所は百本桜の走井山〜
 桑名に戻っています。20年近く桑名市民をやっていますが、こんなランニングな話題があることは知りませんでした。桑名駅は総合駅です。JR関西線と近鉄名古屋線と近鉄大垣線が乗り込んでいます。そして、少しはなれて近鉄北勢線という単線のおもちゃみたいな電車が阿下喜駅まで約20キロをトコトコ走っています。

 その北勢線の桑名駅から1番目の駅が馬道駅(ウマミチ)で、山とは言えない小高い丘が背後に迫っています。桑名の桜の名所の一つ、走井山といいます。読み方が分からなかったので、桑名の市民ネットワークにメールで尋ねました。西羽さんという先生からこんな楽しい解答が届きました。

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 走井山はハシリイザンと読みます。近鉄北勢線馬道駅のすぐ上です。桜の季節なら、斜面に咲く花が市街地から、よく見えます。走井の百本桜と私はよんでいますが、(吉野の千本桜にやや負けますので)素晴らしい景色です。古い観音堂もあります。桑名の寺社建築では、もっとも古いものです。名前の由来は井戸から水が走り出るように、湧き出しているから名づけられました。麓には桑名の刀造り村正が住んでいたといわれます。刀造りには水が必要なのです。この付近一帯の丘陵地は綺麗な水が湧き出る処で、上野には御膳水(ゴゼンミズ)といわれる清水が、今もコンコンと流れ出ています。これは江戸時代にはお城に運ばれて、殿様の飲用水として使われたそうです。

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 「走」という漢字を持つ地名は、そうやたらありませんので、ここでお花見付きのランニング大会を開催していですね。忘れていました。走井山の百本桜に囲まれて、殉国碑が立っていました。この桑名市民の戦没者慰霊碑の前で、数組のお花見客が車座で一杯やっていましたよ。東京の皆さん、この4月から桑名では、東海道400周年・桑名ルネッサンスが始まっています。

 <東京ロードランナーズクラブ> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/04/12)





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