コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.306

◎24時間走り、東京学芸大学は季節はずれの雪が〜降ってる〜 第5景
〜111周回歩き通して、出来立ての新刊・ランニング読本に感慨が眠たい〜
 5時半過ぎに起き出して、テントに向かいます。青空に雲がなく、低い位置の太陽がやたら眩しい光を浴びせかけます。霜柱がサクサクっと音を立てます。うっすらと氷が張ったようです。ホットコーヒーをゆっくり喉に入れて、チーズとチョコレートを舐めてから、残り7週を歩き始めます。学芸大学の構内を新聞配達の原付が走り回っています。

 8時までの記憶が曖昧なんです。半分寝ながら歩いていたのかも知れません。111周回は7時50分頃に終わり、体重を量って、アンケートに応えて、暖かいオニギリを食べて味噌汁をすすっていました。学生さんのカウントダウンが始まって、24時間が終了しました。ウォーキングのオジサンは100周回を終えて、女子学生と記念写真に収まっています。

 後片づけが始まり、適当に手伝ってから、渡辺先生の研究室に戻ります。実は、ランニング学会が編纂した<ランニング読本>が完成し、その出来立ての本を手にとって見入りました。私も、分担執筆に参加しています。「エアロビクス・インフラ」なるタイトルで2ページを書き上げています。この2ページの出来映えにうっとりします。なんせ、自分の原稿が一般書店の店頭に並ぶ本になったのは、このランニング読本が初めてです。

 渡辺先生と連れだって雨が降る夕方、本郷にある山海堂の山本編集員を訪ねた時を思い出します。今までにないランナー好みの本を作るんだと言っていました。出来上がったランニング読本は、女性ランナーのために1章を割いている所が、今までにない新鮮味ですね。女性ランナー4人の対談も掲載されています。まもなく一般書店にデビューします。

 <東京ロードランナーズクラブ> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/04/06)





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