コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.299

◎その手は桑名の焼き蛤、桑名で都市観光シンポジウムが開催 第4景
〜最先端の都市政策は<都市観光>、六華苑の畳敷き和室でランニングの話題〜
 桑名市都市整備部長の中村さんの開会挨拶に引き続き、ディスカッションが始まりました。イベントプロデューサーの森下さんが、東洋経済から出版されている全国都市ランキングの調査結果を紹介されます。桑名市は、住み良さランキングで全国17位、10万人規模の都市で限定すると何と全国N0.1との事です。むろん参加者の方々は、いきなりそう言われても「ほんまかいな?」の世界です。

 都市計画家の楠本さんの番になります。自分が話す内容を再確認するのに忙しく、楠本さんが何を話されたか、全然記憶にありません。で、いよいよ私の番です。街なか観光の時に観察していて、参加者の中にキッチリとウォーキングファションで身を固めた方が数人いらしゃるのを確認しています。足下のウォーキングシューズがさりげなく、「私はウォーカーよ」と主張しています。もちろん、ランニングスタイルは見かけません。

 時間内で話し終える自信はありませんが、NYCマラソンとオレゴンの300キロ駅伝とコロラド州ボールダーの10キロRUNの様子が分かるOHPを映して、解説を加えながら進めました。今までに何回か同じような体験をしていますが、正直言って、普段体を動かしていない方々には受けない話題です。今回は分かってもらえたかどうだったのか、話し終わってからが心配なんですね。

 続いて、三重県庁の県土整備部の森岡理事のお話があって、会場からの意見と感想をお伺いする場面へと進行しました。森下さんがマイクを持って、参加者の席に割り込んでいきます。数人の方から、活発なご意見を頂戴しました。四日市から来られた方が、桑名の魅力に大いに感激させられたと発言されました。そうなんです、桑名は都市観光的な魅力に満ちています。「この魅力を活かしきれるか」、が楽しみです。

 私もランナーの視線で、一般の方にはない魅力を発見しています。単に、街の中に歴史的遺産があるとか、祭りがあるとか、商店街が賑やかだとかでなく、桑名の地政学的な立地の良さが魅力です。半径100キロまで視点を広げるウルトラランナーが発見した桑名の都市観光のポテンシャルのお話は次回です。

 <東京ロードランナーズクラブ> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/03/29)





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