コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.280

◎3月4日、佐倉朝日健康マラソン会場はソリューション走談家デビュー その6
〜東京は市ヶ谷、家康の遺産は外壕に野鳥の楽園、ビットiランドを浮かべよう〜
 都心を走り初めて10年となります。普段は、都庁から代々木公園周辺を走っています。ここは、それなりに気持ちの良いジョギングコースですが、皇居周辺の水辺の景観に恵まれた400年の歴史の重みを感じさせる歩道にはかないません。月に1度は、新宿を経由して四谷を超えて半蔵門から皇居をグルっと回るユックリ走りを楽しみにするようになりました。

 皇居周りの5キロを基本コースにして、九段坂から靖国神社の前を飯田橋駅に向かい、市ヶ谷の細長い壕に沿って四谷駅に出て、上智大学の脇を抜けて弁慶壕に出る。このコースが都心の水辺を十分に堪能できる、東京の走りたくなる歩道です。何年かこの水辺景観を楽しんでいる内に、なにか物足りなさを感じ始めました。

 水面上が殺風景なんです。水際は低い石垣が詰まれて、その上から緑の斜面が続きますから、それなりの眺めです。水面はと云うと、季節によって色合いは変わり、たまに水鳥が浮かんでいて、さざ波が立ったりしています。当たり前の眺めなんですが、どうも走っていると物足りない眺めと感じられてきました。

 そんな折りの99年の春頃でしょうか、日経産業新聞のベンチャー企業紹の紙面に<人口浮島>なる商品を提供している北海道は銭箱工業団地の玉井環境システムが紹介されました。記事を読んだ途端に、市ヶ谷の壕に浮かぶ緑の浮島の映像が浮かびました。で、さっそく連絡を入れると穏やかな女性が電話で応えて、東京営業所が築地にあるとのことでした。 築地の営業所長は佐藤さんという、自転車マニアでした。

 <ソリューション・走談家> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/03/03)





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