コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.279

◎3月4日、佐倉朝日健康マラソン会場はソリューション走談家デビュー その5
〜東京は市ヶ谷、家康が築いた外壕に野鳥の楽園、ビットiランドが浮く〜
 28日の夜遅くまで、千代田区街づくり公社の会議室で「千代田街づくりサポート」についての打ち合わせが続きました。昨年9月まで、私たち<街づくり・走り屋道楽衆>は、助成金13万円を頂いて「皇居周りジョギングコースを核とした千代田の街づくり」を調査検討していました。その延長で、「日比谷レディース・ファッションアヴェニュー」とか「日比谷ジョギング館」を提案して、今年度はさらなる展開をと意気込んだのですが、審査員の先生方の賛同が得られず落選いたしました。

 でも一応OBと言うことで、これからサポート事業をドウするんだ、との意見交換に呼んで頂きました。狭い会議室に、審査員の先生方、公社の人、現役助成グループやOBたちがすし詰めになりました。話し合いの中身の詳しい内容は割愛しますが、世の中が不景気になるのは、何かにつけ窮屈な状況が生じますね。やはり、株価を上げる必要があります。

 それで、99年10月に「街づくりサポートの助成」に応募して、落選した<水辺の自然を活かす素粒士四(=ソリューション)>と名乗るグループがいました。活動予定の発表を女性審査員からボロカスに云われて、無惨きわまる形で落選しました。テーマは「水辺の緑と自然を活かす−景観演出ソリューション」でした。それでもめげずに、矛先を産業振興ビジョンのチャレンジプロジェクトに変更しました。

 それで、プロジェクト提案番号145の「東京は表舞台、千代田の濠に水鳥が蘇るビットiランド」が誕生しました。これが大いに受けました。千代田の公社で蹴っとばされたネタが都庁の産業政策室で評価されました。その後、いろいろと都庁の内部で、建設局河川課とか千代田区とか日本野鳥の会とかが意見を交わし、素粒士四も景観CGを作成したりして、結局、東京都産業振興ビジョンの最終報告書のp.34のプロジェクトマップとp.40に囲み枠のカラー写真付きで掲載されています。

   お茶の水から四谷まで中央線や総武線に乗ると、必ず目に入る市ヶ谷壕の水面に人口浮島を浮かべ、野鳥に住処を提供します。家康の時代の武蔵野の水面景観が蘇ります。やはり、自然と人工の調和を考える土木屋ジョガーならではの発想ですね。

 <ソリューション・走談家> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/03/01)





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