コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.276

◎3月4日、佐倉朝日健康マラソン会場はソリューション走談家デビュー その2
〜コンサルタントの語義は相談、助言、指導する人、つまり相談員です〜
 ソリューションなる言葉は、2年位前から日経新聞や日経産業新聞の広告で多様されるようになりました。IT関連や経営やバイオや、とにかく先進ビジネス分野のコンサルタントが全面広告を張って、その紙面で「・・・市場を創造するソリューションとは・・」「・・知識と情報技術をベースに、インターネットを活用するベストソリューション・パートナー・・」「・・世界でも最高水準のトータル・ソリューションを提供する・・」と、こんな感じでソリューションを連呼しています。

 当時、私は土木学会の建設コンサルタント委員会で第2小委員会の委員を拝命していました。この小委員会は、<コンサルティング・エンジニア像>をなんだかんだと議論して、これがコンサルティング・エンジニアなんですよ、と言った魅力あるプロ集団のイメージを探っていました。で、実のところは、世の中で建設コンサルタントほど世の中に認知されていないコンサルタントはない、とにかく身分が法律で保障されていない、とこんな風です。

   皆さん、街で見かける土木の建設現場では下水や橋や道路や鉄道を造っていますね、その現場監督さんでも建設業法でキチっと身分、資格が担保されています。ところが、その監督さんが手にしている工事の図面や設計計算書を、役所の土木課の役人さんに成り代わって設計している建設コンサルタントという職業、業種が法的に整備されていません。土木課の役人さんの黒子なんで、姿は見えますが、顔が見えません。

 割と頭を使う商売で、賢い方々が一杯の建設コンサルタントなんですが、一般市民に顔が分かりません。その点、建築の世界は同じように図面を描いて構造計算をする設計事務所があって、こちらは建築士という国家資格があって、世に有名な建築家はあまた輩出して、ちゃ〜んと顔を市民の前に出しています。

 私は現場監督の経験はありますが、建設コンサルタントには勤めたことがありません。それで、consultantの英語の語義から、確かめました。<相談、助言、指導を行う者>という意味です。

 <ソリューション・走談家> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/02/23)





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