コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.269

◎春弥生、桜の蕾がふくらむ皇居周回歩道で東京シティマラソン その5
〜プロジェクトX、緊張と不安が難局を緩速に運命の東京シティマラソン〜
 NHKテレビのプロジェクトX、「運命の船・宗谷発進/南極観測・日本人結集の880日」奇跡の廃船大改造を見ました。このシリーズは、今まで随所に日本人の職人魂の一徹さを見事に描いています。土木の世界では、黒部第4ダムとか本州四国連絡橋の瀬戸大橋とかを今までに、放送しています。

 国際地球観測年とかで日本の南極観測隊が結成されて、南極を目指した頃は、昭和30年代初め、「もはや戦後ではない」と経済白書が唱った時代です。娯楽のトップは映画でした。白黒からカラー、ワイドサイズにスクリーンが変わって行きました。白黒テレビが放送開始、街角で街頭テレビの前に人集りが出来ていました。東映映画のチャンバラの合間に、白黒のニュース映像で宗谷が氷にブツかって行く姿を見ました。映画館の観客からため息が漏れていました。宗谷の船体のキシミを日本人全体が共有していた、そんな時代でした。

 オリンピックが豪州メルボルンでした。近所の小学校上級生が鉱石ラジオで水泳の1500m決勝をイヤホーンで聞いていて、時折中継してくれました。確か山中とローズの一騎打ちでしたか、南極は豪州のズ〜ト南です。地球儀の一番下で、アムンゼンとかスコットの探検の地で、観測するって、何を観測するのかよく理解できませんでした。

 第1回東京シティマラソンの申し込みがチラホラと届き始めています。私たち、東京ロードランナーズクラブのプロジェクトXは、第1回南極越冬観測隊に比べたら、寒くもなく、風も緩やか、それでも当事者には緊張と不安が入り交じります。

 <千客万来の走り屋・道楽衆> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/02/14)





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