コラム道楽衆:「走談家・藤田の胸算用」 No.268

◎春弥生、桜の蕾がふくらむ皇居周回歩道で東京シティマラソン その4
〜<水の世紀が始まった>、ボトル満タンの水持参はランナーの水仕事〜
 ハワイ沖の実習船沈没事故、えひめ丸の行方不明者の発見救助が待たれます。事故地点の地図を新聞紙面で見て、ハっとしました。オアフ島のダイヤモンドヘッドの南約18キロ地点の水深約550mの海域と言います。もしかしたら、昨年12月のホノルルマラソンでダイヤモンドヘッドの麓を回る最終3キロくらいの小高い峠から見通していた海面の延長かも知れません。

 約18キロですから、行って戻っても36キロでフルマラソンの42キロより短い距離です。そんな近い海域で原子力潜水艦が急速浮上訓練をしていたなんて、相当無茶のような気がします。一見のどかで平和な世界一級のマリンリゾート、ワイキキ海岸も一歩沖に出ると、軍事訓練海域で市民からは縁遠い世界だったんですね。

 12日の昨夜、NHKテレビの特集<水の世紀が始まった>を見ました。1部が9時台で「しのびよる地球の危機」、2部が11時台で「危機をどう乗り越えるか」でした。宇宙飛行士の毛利さんとスポーツキャスターの有働由美子さんが司会進行役でした。有働さんの白いスーツ姿が決まってました。放送の内容は、地球上の水に危機が始まった、です。詳しくは書きません。

 四万十川の清流の危機も放映されていました。99年10月のシマント100キロマラソンを思い出します。私は最初から、ウエストバッグに500ccのペットボトルを水を満タンにして走り始めます。途中のエイドステーションや給水所で水をもらうのは良いのですが、紙やプラスチクのコップをゴミにするのが嫌なんです。ですから、普通のフルマラソンでもボトル持参で走り始めます。

 NYCマラソンやホノルルマラソンでもそうですが、給水所で数多くのボランティアの方々が甲斐甲斐しく水を手渡してくれます。確かにランナーとのコミュニケーションが発生しますが、道路の上は水浸しで、紙コップがグシャグシャに潰れて散乱しています。もったいない事です。

 第1回東京シティマラソンは、極力コストダウンを計ります。ゴミの類は発生させません。給水サービスもしません。皇居の5キロ周回コースには水飲み場が2カ所あります。ここで、水を補給しながら、<水の世紀の始まり>を感じて頂きます。

 <千客万来の走り屋・道楽衆> 街づくりランニング商会  藤田 俊英 (01/02/13)





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